表題と同じ意味のタイトルのブログのエントリーで教育問題の専門家が、サブサハラ・アフリカの未就学児童が、国ごとの差があるにしろ全体として減らない傾向にあり、その原因の一つとして低い品質の教育だと指摘されている(Global Partnership for Education Blog)。現状認識が少しおかしく、特に人口増加の影響を考慮に入れていない。
長期的に見ると未就学児童は減っている。1999年に420万人が、2010年には310万人だそうだ。子供の数の推移は分からないが、この期間に人口は31%増えているので、未就学児童の比率はかなりの落ち込みがあるはずだ。ナイジェリアなどで問題が悪化しているのは確かなのであろうが、サブサハラ・アフリカ全体の傾向とは言えないであろう。
人口増加があると、一人あたりの資本が減っていく。これは教育資本にも当てはまる。学校や教科書なども不足するし、さらに教員への教育投資にも限界が出てくる。教員の賃金が安ければ、その質も上がらないであろう。そして、一人あたりの資本が減ると単純労働が増えるため、教育が生かせる仕事も減る傾向がある。
女児の就学が特殊出生率を下げる事は分かっているので、卵が先か鳥が先かと言う問題なのだが、教員の質から上げて行くのは多額の援助が必要になりそうだ。子供の数が少ない方が得になるような施策を打てれば良いのだが。
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