2012年11月4日日曜日

エビの殻でバナナの熟成を遅らせる

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中国とフィリピンの南シナ海・南沙諸島の領有権を巡る争いによる中国のバナナ輸入制限措置で、日本にフィリピン・バナナが大量に流入し、バナナの店頭価格が下がっているそうだ。秋冬は熟すのに時間がかかって美味しくないため、これからさらに値段が下がる見込みらしい(毎日jp)。これで思い出したのだが、中国人化学者がエビの殻でバナナの熟成を遅らせる技術を開発していた(POPSCI)。

バナナは、青い状態で収穫後、皮を通して酸素を呼吸し続けて熟成していく。酸素の吸収が早いほど、熟成も早いそうだ。ある程度熟成すると、身から化学物質が出てきて、熟成が加速し、とても甘くなり、バナナの皮にいる細菌が腐敗をもたらす。流通しているバナナは、厳しい温度管理がされており、消費者に食べごろ時期でバナナが届くようにされている(CLUB BANANA)。

米国化学会の年次大会で報告された内容によると、天津工科大学のXihong Li氏と同僚は、キトサンから作ったヒドロゲルを青い状態のバナナに噴射することで、このバナナの腐敗を2週間ほど遅らせることに成功したそうだ。バナナの表面のバクテリアを殺すことで、バナナが過度に熟成することを遅らせる。キトサンは廃棄物の甲殻類の殻からとったものだと言う事だが、肥料や食品、血液凝固剤にも使われている。

この技術で中国人がバナナを食べるのを拒否しているのを解決する事はできないが、中国人はバナナが好きなのではないかなと感じさせるニュースだ。だとすると、長期的にはフィリピンがバナナ戦争で勝利することに・・・なりませんね。もっともフィリピン経済自体は、中国のバナナ輸入制限措置に関わらず好調を続けている(みずほ総合研究所)。

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