2010年11月24日水曜日

カンタス航空の世界最大の旅客機A380のエンジン破損事故

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オーストラリアのカンタス航空(QFA)のエアバス社のA380-800型機の事故は、死傷者が無かったのにも関わらず、世界最大の旅客機のものであったので一般誌でも大きく報じられた。11月4日に乗客乗員459人が乗ったシンガポール発シドニー行きのA380のタービンブレードが破損してエンジンが大きく損壊しており、運が悪いと多くの犠牲者が出た可能性があるためだ。

以下は、Izismileに掲載されていた事故時の写真だが、エンジン・カバーが大きく破損・落下し、破片が主翼を貫通していることが分かる。

白い煙をあげていたというエンジン部分。

エンジン部品が主翼が貫通しており、これが胴体部分であったら、乗客への被害は避けられなかった。

インドネシアのバタム島に落下した、エンジン・カバー。

A380型機は就航後3年しか経っておらず、事故直後は未知の欠陥が危惧された。事故機はロールスロイス社のTrent 972エンジンを搭載しており、同型エンジン(Trent 900シリーズ)を載せたカンタス航空の6機、シンガポール航空の11機、ルフトハンザ航空の3機は、事故直後は全機の運行が停止され、検査が行われた。

シンガポール航空、ルフトハンザ航空の機体は問題が発見されずに、11月5日には運航が再開されたが、カンタス航空の6機はオイル漏れが発見され、さらに調査に時間がかかる事となった。現時点で11月27日から2機が運航再開となっている。

A380はエンジン・アライアンス社のGP7200か、ロールスロイス社のTrent 970、改良型のTrent 972をエンジンとして選択できるが、Trent 972にある欠陥が発見されたようだ。カンタス航空は、保有する半数のエンジンの交換が必要であり、運航停止期間の営業損害を含めてロールスロイス社に損害賠償を求めるとしている。

A380のユーザーである航空会社は、その評判に傷がつき乗客離れが発生することを心配しており、GP7200エンジンのユーザーであるエミレーツ航空もロールスロイス社に情報公開を求める状況となっている。ロールスロイス社も、念入りにテストをした上で開発をしているわけだが、どうしてもアクシデントが発生するのが航空宇宙産業だ。適切な危機管理で、安全性を向上と、損失の縮小と、企業イメージの改善が同時に求められる。

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