中国科学院広州バイオ医薬・健康研究院の裴端卿氏と潘光錦氏が、人間の尿から脳細胞を造る事に成功した(人民日報)。尿中には腎臓細胞が含まれているらしく、それに着目したらしい。
彼らの技術では尿の中の腎細胞から、遺伝子改造をする事なくバクテリアのDNAを用いて細胞質を複製し、そこから直接ニューロンやグリア細胞を作る事ができるそうだ。また、ネズミで作ったニューロンやグリア細胞を、ネズミの脳内に移植したところ、一ヶ月はそれらの細胞は生きていたそうだ(POPSCI)。ただし、機能しているかは良く分かっていない。
ウェブ上では汚いと言う反響も多かったのだが、元細胞の採取で身体負担をかける事もなく、SFやスパイ映画の種にもなりそうだし、これはこれで興味深い。なお、認知症やパーキンソン病などの脳細胞が壊れる病気の治療に、応用が期待されている。
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