2013年2月26日火曜日

在特会のデモの無駄さについて

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大久保や鶴橋で在特会がデモを行ったことが話題になっている*1。しかし「(朝鮮人は)死ね」「(朝鮮人を)殺せ」「日韓国交断行」とアピールしているが、これらを具体化する気は無さそうだ。これらを実現するには国際人権規約と在日韓国人の法的地位協定を破棄し、恐らく日本国憲法も改正しないといけないが、そのような主張はしていない。

在日韓国・朝鮮人への嫌悪感は、独特なものがある。在日外国人で最も人数が多いのは中国人*2で、しかも在日韓国・朝鮮人の人数は減少傾向にある。諸外国にあるような、移民急増に対応した排斥運動ではない。東南アジアで華人系が妬まれるように、在日韓国・朝鮮人が富を独占しているわけでもない。一体、何と戦っているのか?

拉致事件等に対する北朝鮮への不満、離島の不法占拠に対する韓国への不満を、一般の在日韓国・朝鮮人に暴言としてぶつけても、彼らに何かの決定権があるわけでもなく、ほとんど何も解決しない。朝鮮総連や朝鮮学校に対して圧力をかけるのは理解できるが、それは「死ね」「殺せ」と言うメッセージではなくて、補助金の廃止などを訴えるものであるべきであろう。

朝鮮学校が不法に公園を占拠していた、格安で敷地を市町村から借りていた、昭和53年の麻薬密輸事件で事件の首謀者とされる朝鮮学校の教員が失踪した、北朝鮮の政治体制を賛美する教育を行っている、在日韓国・朝鮮人の住民税が減免されていたなどをアピールする方が説得的だと思うのだが、在特会は単純なスローガンに傾斜していっているようだ。

強い言葉だけでは望んだ結果に近づけないことに、在特会の人々は気付くべきだ。

*1在特会の2/24鶴橋排外主義デモ 東京に続いて大阪でも」を参照。なお、国際人権規約の自由権規約の第十九条と第二十一条、日本国憲法第二十一条で政治的メッセージを表現する権利が保障されているので、これらのデモを制限することは困難だと思われる。

*2図録▽外国人数の推移(国籍別)

2 コメント:

Waves さんのコメント...

少し時間が経った記事へのコメントになりました。
 
全く同じ考えです。 彼らが新大久保で韓国人(店頭にいた留学生か何か?)へ罵倒を浴びせていましたが何の意味もないと思います。
そしてコノ問題の怖いトコロは、少しでも在特会への疑問・批判を口に出そうモノなら「某国人」だの左巻きだのとのレッテルを貼られ、まったく建設的な議論が出来ないのです。

しかし、ネット上で支持をしている人間も本気で支持しているのか甚だ疑問です。  ただ彼らの過激な発言を面白がって煽っているだけではないかと思っています。 

Unknown さんのコメント...

在特会の事案から在日を考えなおした知り合いがいるので間違いではないように思います。
日本人を狙った通り魔が報道されないのが当たり前なら在特会の行動はただしいです。

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