毎年、かなりの機種が発売される携帯電話電話だが、複雑で開発ペースが早いためか不具合が出やすいガジェットでもある。「みられまくっちゃ」という文字列をかな漢字変換しようとしたら、フリーズしたり再起動したのを覚えている人も多いかも知れない。
そんな不具合の絶えない携帯電話だが、実のところはテストはかなり熱心に行っている。CNETのフォト・レポートなどで、携帯電話メーカー側の耐久性テストの光景を写真で見ることができるが、AT&Tが携帯電話キャリア側のテスト光景を動画で公開しているので見てみよう。
さすがに破壊しているところは見えないが、無線周波数テストが2,500項目以上あり、1,100時間以上かかること、耐久性テストは最大1.5mから1万回以上の落下や、紫外線、耐水性、衝撃、磨耗・摩擦、化学テストを含み、200時間以上かかること、アプリケーション・テストは、100種類以上のアプリで12,000項目以上あり、700時間以上かかること、フィールド・テストは4,000マイル以上のテストの旅で、24,500以上の音声呼び出し、1,000回以上の音声/データ通信の同時利用があり、1,783時間以上かかることが説明されている。
年々、携帯電話の開発コストは上昇しており、一説では100億円相当かかるらしい。Symbian、Linux、Androidのような外生OSの採用や、KCPのような携帯電話会社主導の共通プラットフォームの採用によるコスト低減策が活発だが、テスト項目を見ているだけでも、その開発内容が多岐に渡る事は良くわかる。またプラットフォームを共通化しても、開発メーカー、キャリア側ともテストはせざるを得ない。こういったテストは今後も行われて行くのだと思われる。
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