2015年2月4日水曜日

疑似科学ニュースの雇用に関する認知的不協和をつついてみる(2)

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先日からやり取りしている就業者数に関して、一般の偽科学信奉者と似たような感じで、疑似科学ニュースのブログ主のメカAG氏が認知的不協和を起こしているのだが、バラバラに見せた図が整理しきれていないだけかも知れないので、一つにまとめてみて現状認識を問いたいと思う。

メカAG氏は就業者数の非季節変動は階段状であるので、月次データから一年間のどこで変化があったかを識別するのは無理だと主張している。実際に観察するのは季節調整値であるが、非季節変動が非階段でも、季節調整値が階段であれば問題になる。つまり、真の非季節変動の雇用者数が階段状になっているか否かが論点になっている。

1. データ的には非季節変動値は階段状では無い

非季節変動値の形状が議論になるのは、それが直接観察できないからである。観察できるのは原数値のみで、それにX-12-ARIMAなどの季節調整をかけて分析するのが、官公庁や研究者、エコノミストの通例である。さて、季節調整値から、非季節変動値の形状は特定できるであろうか?

上の図の上段は、年平均値を非季節変動値として用いた場合の、季節調整値との対応関係を示したシミュレーションだ。非季節変動値に季節変動値を加えた原数値を生成し、その原数値から季節調整値を計算しているが、原数値と季節変動値の表示は省いている*1

ここから観察できるのは、階段状の非季節変動値であれば、階段状の季節調整値が得られると言う事だ。階段状に見えないかも知れないが、月ごとの一階差分の絶対値の平均をとると1月に動きが集中していることが分かる。

実際の季節調整値は下段になる。折れ線グラフは階段状に見えないし、月ごとの一階差分の絶対値の平均は、特定月に集中していない。季節調整値は非階段。?のところの真の非季節変動値は観察できないが、段状にはなっていないと考えるのが妥当であろう*2

2. データと雇用習慣は合致している

中途入社や離職者は「年間の転職者数はおよそ280万人~350万人」で新卒よりも多い一方、年中発生している。倒産やリストラだって季節性はない。失業者の増減が就業者数に与える影響も大きい。原数値で2013年4月から2014年4月は就業者数は2万6000人増加していて、完全失業者は3万7000人減少している。

3. 今でも就業者数は断続的で階段状に動くと信じているのか?

疑似科学ニュースのメカAG氏は、データとも、雇用慣習とも、合致しない主張を延々と続けてきた事になる。一般のデータ分析者の慣習ともあわない。勘違いや思い込みは誰にしろあると思うが、今でも就業者数は断続的で階段状に動くと信じているのであろうか。ぜひ、YESかNOで明確な回答を頂きたい。偽科学の信奉者は、こういう問いかけが目に入らないものであったりするが。

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