2013年9月30日月曜日

米ミシシッピー州で臍帯血の収集で未成年者の妊娠を抑制を議論

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妊娠時の母体の年齢が16歳以下の場合、へその緒の中に含まれる胎児の血である臍帯血を収集し、父親を特定することで、未成年者の妊娠を抑制しようと言う動きがあるようだ。父親が21歳以上の場合は、性的同意年齢未満*1の子供に対する性行為は法定強姦になる(NBC News)。

ミシシッピー州は出生数の5.5%が15から19歳の未成年の母親から生まれる。全米平均は3.42%であり、最も低いニューハンプシャー州は1.57%となっており、未成年者の妊娠出産が深刻な州となっている。しかし、犯罪者DNAデータベースに直接登録されるわけではないが、人権を侵害していると言う疑いはかけられているようだ。医者と患者の関係に政府が影響を及ぼすことに不快感も感じる医者もいる。

子供のDNAのパターンを登録しても、父親の可能性がある男性のDNAのパターンが無いと付き合わせる事ができないわけで、結局は父親の疑いが強い男性に親子鑑定に同意させるしか無いような気がするのだが、運用上の問題はあまり考えられていないようだ。本当にこれで未成年者の妊娠を抑制できるのであろうか?

未成年者に対する性教育の方に問題があるかも知れないと指摘されている(POPSCI)。ミシシッピー州は2012年にようやく性教育が始まったのだが、未成年者に避妊方法だけを教えるモデル(abstinence-only)と、それに加えて性感染症リスクを教えるモデル(abstinence-plus)しかなく、避妊自体を要求することは無いそうだ。

*1法定強姦は14歳以下らしいので、臍帯血を回収する年齢とは一致していない。

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