2012年11月28日水曜日

失言を蒸し返す安倍自民党総裁

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11月17日に安倍自民党総裁は「建設国債をできれば日銀に全部買ってもらう」と発言し、国債売買において赤字国債と建設国債の区分けが無い事から、日銀が建設国債だけを買うには日銀引受を行うしかないので、報道関係者が安倍氏の発言を日銀引受だと解釈する騒ぎが広がった*1

その後、日銀引受を意味しないと釈明があったが、これは安倍総裁の失言に思える。しかし、米倉経団連会長が「大胆というより無鉄砲だ」と評したことに対して安倍総裁は、「建設国債の直接引き受けと言ったことは一回もない」「毎月、日本銀行は国債を今1兆8000億円買っています。そのことを米倉さんは勉強して頂きたい」と逆に批判を行っている。

直接引受だと思われそうな発言を行った事は事実だし、日銀が自主的に国債を購入している事と、政府が建設国債の購入を迫ることは意味が異なる。市場オペと財政ファイナンスの違いがあるからだ。勉強していないのは安倍自民党総裁と言う事になる。選挙戦で日銀法改正を前面に出しているのに、金融政策に関する理解を疑われかねない。

さらに安倍総裁は「この論争はもう終わった。勝負あったと思っている」と勝利宣言を行っている。BBSなどでは一方的に勝利宣言をするネトウヨがたくさんいるのだが、同種の何かを強く感じる。なお、安倍総裁は自身の発言で円安・株高になったと喜んでいるが、条件反射で動いただけだと思われる(Reuters)。

金融政策の刷新を訴えるのはよいのだが、批判者に勉強しろと罵り、一方的に勝利宣言するのはやめて頂きたい。例え自民党が衆議院選挙に大勝したとしても、参議院では少数与党でしかありえない。日銀人事にしろ、日銀法改正にしろ、安倍氏は野党と交渉をしていく必要があるわけで、このような高飛車な態度で国会運営が前進するのか、かなり不安になる。

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