2010年11月30日火曜日

対潜哨戒任務を遂行する自律型ロボットが開発される

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潜水艦は隠密性に優れ、その索敵は厄介だ。現在では駆逐艦や対潜哨戒機がレーダーやソナーで索敵し、機雷で潜水艦を攻撃することが可能だが、常時監視には向かない。

英米は海洋にソナー監視ライン(SOSUS)を設置しているし、曳航聴音アレイシステムを持つ音響測定艦もあるが、さらに効率的に潜水艦を見つけ出すために、無人艦艇、つまりロボットが開発されている(MARITIME CONEECTORDVICE)。

ACTUVと呼ばれるこの無人機は、他のACTUVや艦船と連係をとりつつ自律的に索敵を行うことができる。従来の航空機や艦船を使った紹介任務よりも人的・物的資源がかからない。また、潜水艦に破壊されても人的損失は無く、逆に攻撃艦の存在を確認することができる。なお、人工知能で自動的に、航海ルールに従って航行中の艦船を回避もできるそうだ。

上に諸元表があるが、ACTUVは排水量157トン、全長17.1m、全幅5.8m、喫水10.1m、水面からの高さ4.3m、速力27ノットであり、自衛隊の音響測定艦(排水量2,850t、速力11ノット)よりも小型で機動性に優れている。作戦行動半径も3,000Km、連続30日間の待機の後、30日間のフル稼働が可能だそうだ。

国防総省国防高等研究事業局(DARPA)が民営化した軍事技術の研究開発企業キネティク(QinetiQ)社と音響メーカーのSonalysts社が開発したそうだ。キネティク社は、ACTUVに限らず自律制御型のロボットを数多く開発している。日本では自律制御機能と言えば小惑星探査機「はやぶさ」の知名度が高いが、米軍は既に無人機を多数実戦配備しており、ここ10年間で戦場の様相は大きく変化している。

2004年に中国海軍所属の漢級原子力潜水艦が日本領海を侵犯し事件になった。このときは、日本・米国・台湾に中国潜水艦は完全に補足されていたが、日本は領海が広い海洋国なので周辺国艦船の監視は今後とも課題になる。効率よく効果的に領海を防衛するためには、このような機材の運用が必要かも知れない。

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