2010年6月20日日曜日

ムクドリよりスズメを心配する人々

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急激に数が減少していても、心配される鳥、心配されない鳥は分かれるらしい。イギリスの庭先で見かける鳥では、右の写真のムクドリ、イエスズメ、クロウタドリ、ウタツグミが減少傾向にあるらしい。しかし、スズメ(House Sparrow)が心配される鳥で、ムクドリ(Starling)が心配されない鳥のようだ。

近年、英国では一部の野鳥が急激に数を減少させている。特にスズメについては、高級誌であるインディペンデント誌やBBC等で頻繁に報道されており、数にはばらつきがあるものの一時に比べて50~90%のスズメの個体数が減ったと言われている。特に都市部では、数年間で急激に減少したことが指摘されており、英国の鳥獣保護団体RSPBが、モンフォート大学と環境保護団体Natural Englandと調査したところによると、過去3年間でレスターのスズメが68%減少し、ロンドンでは1994年から2004年の10年間で60%減少したらしい。

一方で、2003年までは最も庭先で良く見かける鳥であったムクドリが急激に減少しているかも知れない事については、インディペンデント誌のある記事を除いて、あまり大きく紹介されているようには思えない。少なくともRSPBのBig Garden Birdwatchによると、2004年からはイエツバメよりも見かけない鳥になり、2010年にはクロウタドリよりも目撃情報が減ったようだ。スズメは2004年より保護されているのだが、ムクドリが保護されたという報道は見かけていない。また、スズメの激減については英国政府の調査が行われ、原因の研究にインディペンデント誌が懸賞を付けている。RSPBの調査では、スズメよりもムクドリのほうが減少率が高い事を考慮すると、ムクドリは冷遇されていると言えるであろう。

ともかくスズメもムクドリも、依然としてありふれた庭先の鳥である事は間違いが、スズメの方が同情を引くのがうまいようだ。職場で冷遇されていると感じる人は、庭先のスズメとムクドリをよく観察して、どう振舞えば扱いが良くなるのかを研究してみるのもいいかも知れない。

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