「失われた20年」と言うバブル崩壊後の日本経済の低成長を表す言葉がある。これを「他の国は成長し続けているのに、日本は成長なし」などと大げさに表現している人は良く見かける。GDP成長率で見ると、確かに低成長だ。しかし、少子高齢化と言う要因を考慮すると「失われた20年」の存在から疑わしいものになる。生産年齢人口あたりの成長率や就業率を見てみよう。
2015年1月11日日曜日
2015年1月10日土曜日
円安でも輸出数量と投資が伸びていない
新聞で製造業の国内回帰はよく報じられていると思うのだが、今のところは円安でも輸出数量と投資が伸びていない。どれぐらい伸びていないか、民間企業設備投資の季節調整済実質値、実質実行為替レート指数、実質輸出金額(≒輸出数量)を確認してみた。
アベノミクスはいつから始まっているのか?
前のエントリーに関して、2012年11月以降の銀行貸出量の変化はアベノミクスによるものだと言う反論が来た。株価や為替レートと異なり、銀行貸出量は投機的な変化はしない事を見落としているようだ。いつもリフレ派の誰かが主張しているように、金融政策が効果を持つには時間がかかる*1。
2015年1月8日木曜日
アベノミクス以前から貸出は増えて来ていて、以後にブタ積みが増えた
「銀行・信金を合わせた総貸出平均残高」のグラフを見て、「アベノミクス以降、明らかに貸出が増えてる」『「銀行にブタ積み」というのは誤報』と主張するページ*1が流れてきた。リフレーション政策の推進者が書いたらしい。しかし、グラフを見ても安倍内閣発足のはるか前の2011年に底を打っているように見えるし、貸出量を見たところでブタ積(=不要な日銀当座預金)の量が分かるわけではない。グラフを描き直して再検討してみよう。
2015年1月7日水曜日
内部留保を溜め込む企業はやはり守銭奴かも知れない
麻生財務大臣が内部留保(利益剰余金)が増加している企業を守銭奴と表現したことに関して、反響が広がっている。しかし、現・預金比率は増えていない事から、内部留保が多いことを理由に投資や賃上げをしていない事にならないと批判しているのは勘違いのように感じる。負債は減っているから資金調達能力は増していて、投資や配当を行なう余力が増しているのは変わらないからだ。
2015年1月6日火曜日
純債務を見ても日本の財政状況は変わらない
2015年1月4日日曜日
ダメな統計学を避けるための小冊子
適切な統計をかけるのには苦労が付きまとう。社会データのような様々な要因が混然と影響しあうものはもちろんのこと、生命科学や臨床実験などの比較的綺麗なはずのデータも、誤った取り扱いで誤った結論を導くことは多い。学術論文でさえ、そういう傾向がある。これを正す目的で、「ダメな統計学」と言う小冊子の邦訳が公開されている。議論している範囲が狭いので理系の人向きだが、文系の人も注意を払っていない部分なので、一読する価値はあると思う。ある程度の統計学の素養は要求される。
2015年1月2日金曜日
豊かな国の人々は途上国のために寄付をしましょう、させましょう
哲学界隈の存命研究者ではピーター・シンガーと言う倫理学者が有名で、動物の取り扱いや妊娠中絶、安楽死などの現代的な倫理問題において多くの著作を持つ功利主義者だそうだ。そのシンガーが先進国の豊かな人は奢侈を抑制し、世界中の恵まれない人のために寄付をしましょう、寄付をするべきですと説いている本が『あなたが救える命: 世界の貧困を終わらせるために今すぐできること』だ。趣旨に賛成はしないのだが、学者ではない人にも読みやすい構成で、用意周到に寄付にまつわる議論がカバーされており、良く調べているなと関心する。







