ロシアのウクライナ侵攻の開始から3週間が過ぎようとしている。主要都市を包囲して砲撃を行っているロシア軍の優位は変わらないが、当初の予定よりも首都の陥落には時間がかかっていると思われ、FGM-148 JavelinやMBT LAWといった携帯用対戦車ミサイルの大量供与を受けたウクライナ陸軍は調子よくロシアの戦車を破壊している。鹵獲や放棄や他の方法での破壊を含めてだが、曰く、3月15日時点で404台を無力化した*1。
404台は多い。ロシア軍は戦車を約2800両保有しているが、「2000年以降に生産、または近代化改修された戦車の総数は約1200輌」と言われる。近代化改修前の車両だと成形炸薬弾/対戦車榴弾(HEAT)に弱いので、実戦投入は躊躇われるはずだ。ウクライナ侵攻に使えるのは、1200かそこらと見てよい。つまり、ウクライナに侵攻したロシア軍の戦車の3分の1が失われた可能性がある。
大本営発表だから話が大きくなっている可能性は大いにあるが。
*1ロシア軍の死傷者数などは本当に信用がおけないと思うが、デカブツの戦車などの損失はそこそこの精度が期待できる。
These are the indicative estimates of Russia's losses as of March 15, according to the Armed Forces of Ukraine. pic.twitter.com/D2QN0FY1xG
— The Kyiv Independent (@KyivIndependent) March 15, 2022
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