冬になるとインフルエンザが流行するわけだが、ワクチンによっては実際に流行するインフルエンザの種類に対応できなかったり、ワクチン接種後の抗体価が十分に上昇しなかったりするので、費用対効果に疑問が持たれることがある(日経メディカル)。
これに対してワクチン培養方法を工夫する試みも行われているのだが、注射針を刺す箇所を事前にレーザーで刺激することでワクチンの効果を高める療法が研究されているそうだ(DVICE)。
ボストンのマサチューセッツ総合病院の科学者たちは、マウスを使って皮膚にダメージを与えない量で最適なレーザー出力を模索し、約1分間の照射でインフルエンザ・ワクチンの抗体価を高めることに成功したらしい。レーザー処置とワクチン接種を受けたマウスにインフルエンザを感染させたところ、ウイルスの増加は以前よりも抑制されたそうだ。
原理が不明なこの療法、B型肝炎ワクチンなどにも使えるらしい。研究チームは現在、機材を携帯型で簡素な操作なものにしている。
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