現在のインフルエンザ・ワクチンは、ニワトリの受精卵にワクチン株のウイルスを接種し、増殖させた後に不活性処理をして作っている。ウイルスが無いと製造工程に入ることができないのだが、マサチューセッツ大学の合成生物学者が電子データからインフルエンザ・ワクチンを作る事に成功したそうだ(POPSCI,DVICE)。
通常は何週間も製造にかかるのだが、この人工合成されたインフルエンザ・ワクチンを作るのには、ちょうど一週間だけで済むそうだ。遠隔地からインフルエンザの情報を送ってもらえれば、各地に感染が広がる前にワクチンを製造してそれを食い止めることができる。日本では必要なときに足りず、また期限切れで処分されるワクチン在庫が問題になっている*1が、これも減らすことができるかも知れない。
ただし、これから米FDAの承認を取るそうで、実用化はしばらく先になりそうだ。
*1関連記事:弱毒性インフルエンザに踊らされた人々
0 コメント:
コメントを投稿