2018年10月4日木曜日

バーチャルYouTuberキズナアイは煽情的で、公共に相応しくない造形なのか?

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弁護士の太田啓子氏がバーチャルYouTuber*2キズナアイのイラストを指して「女性の体はしばしばこの社会では性的に強調した描写されアイキャッチの具にされる」と非難しだした。女性を抽象化したキャラクターなので、女性の特徴を備えた絵になっているのは間違いないのだが、それが何か問題なのかが良く分からない*1

事の発端はNHK NEWS WEB上のページ「まるわかりノーベル賞2018」で、キズナアイが「まるわかり授業」を受講したことによる。相槌を打つ女子アナの代わりだ。お召し物はノースリーブでショートパンツではあるが、アイドルの衣装はもちろん、街で見かける女性の服装の範囲内だ*3。煽情的と言うよりは可愛いと言うデザインである。

太田氏の意見に同調して、シャツがタイトでバストが不自然に強調されていると言う意見もあるのだが、わき腹の肉の都合で中身を選ぶようではあるが、伸縮性がある素材のピチピチのシャツを着ている人もいる*4。上の画像で、左はタイの女子大生の制服、右はキズナアイの衣装だが、大差は無く、公共に相応しくない造形とは言えない。止め絵ではなく動画で見ると、本当に違和感なく見られる*5

プロ野球中継にアイドルは要らない、「ダーウィンが来た!」に「ヒゲじい」は要らない、歴史番組で非専門家の芸能人にコメントさせるな云々と言う問題の延長線上に、ノーベル賞の受賞理由の研究紹介にキズナアイは要らないと言う議論があれば理解できるのだが、そのような議論を太田氏は展開していない。社会学者の千田有紀氏は「このキズナアイの代わりに、せめて白衣の女性が立ち、きちんと受け答えをしてくれていたら、女子学生はどれだけ励まされただろうか」と主張しているが、白衣を着る必要も、女性である必要も無い。女子アナが白衣を着ていたら、理工系の女子学生は励まされるであろうか?

ところで、BBCの記事の上の方の背景画像として、キヅナアイの勝ち誇った笑顔が掲載されていた。まぁ、何と言っても普及したもん勝ちである。

*1そして、いつかどこかで見かけた議論である(関連記事:駅乃みちかの萌え絵のスカートの描写について人工知能学会の学会誌のアンドロイドのイラストについて)。

*2動画配信で使われる架空のキャラクターで、モーションセンサーなどでリアルタイムに動作をつけることが可能になったもので、ここ数年、一般化してきた。

*3表現規制派で知られるシュナムル氏が、胸を強調するような服着て街や職場を闊歩しているわけではないと言う趣旨のツイートをしていたが、少なくとも神戸屋やアンナミラーズの制服は胸を強調している。

歩行者にも見かけると写真付きで反論しているツイートも見かけた。以下は通販のカタログから転載してみた。

夏であれば、チューブトップでショートパンツの人を見かけるかも知れない。

ホルターネックにしては脇の下が空き過ぎではないかと言う指摘があった。厳密には新デザインのモノでちょっと違うがコスプレ画像を見るとブラ線が見えてしまっている。ヌーブラを前提としているデザインとは言えよう。

ただし、直ちに異常とは言えない。背中の部分が開いたドレスだとそのようになる(下図、左と中央)。また、背中が開いていないドレスでも、バスとの下側まで脇の下が開いているものはあるようだ(下図、右)。

ダイアン・クルーガーがちょっと露出狂な気がしなくもないが、UNICEFのチャリティー・パーティーでの写真のようだし、たぶんアリであろう。

*4乳房が大きい人は、そのラインを出す方が不自然では無くなるそうだ。自分がどのような格好になるのかネットで説明してくれる巨乳女子もいるようで、ローアングルの写真で乳袋があるのも普通だと力説している人もいる。

そのような体型からやむを得ない格好を、性を強調している・公共の場に相応しくないと言われると困惑すると言う声もあがっている(女性の声「キズナアイすら性的と批判するフェミは迷惑だし傷つく」 - Togetter)。

*5普通のアニメ絵を想定しているとモーションが細かくて酔ったりする。

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