2018年10月13日土曜日

海外の女性キャラクターの露出度規制論争

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キズナアイ騒動に関連して、海外では女性キャラクターの乳房の線を描いたら年齢制限のレイティングが上がる*1と言う話をデザイナーの森次慶子氏が言い出し、案の定、反例を投げつけられて炎上していた*2。映画「ロジャー・ラビット」のジェシカ・ラビットあたりは、所謂えろい格好のおねーさんを絵にしているが、確認する限り映画はR指定はされていなかった。

現地にいる絵師の呟きなども流れていたが、イギリスは本当に創作物の性的描写に関する規制が厳しく*3、「学校の制服を着て性行為をしている少女」の漫画をパソコン上に所持していたとして中年男性が有罪判決を受ける事件も生じている*4が、イギリス以外の欧米*5ではそんなに厳しくない。米国ではケーブル・テレビに限られるようだが、日本のアニメの放送もある*6。中国など、東・東南アジアは野放しのようである。イスラム国家でも様々で、インドネシアあたりは無問題に思える*7

森次氏は、いわゆる主語が大きい問題を犯してしまった。論じる対象はなるべく狭めておくこと、何事も一手間をかけて確認すること、慇懃を心がけ罵倒は避けること…などの炎上防止のイロハを守れていたら炎上しなかったと思う。前にまとめておいたのだが、なかなか常識として広まらないのが残念だ。森次氏に限らず、この問題で早々に炎上した社会学者の千田有紀氏もそうなのだが、もう少し発言の隙を無くす努力をして欲しい。また、詭弁で逃げ切れるほどネット界隈は甘くない*8ので、誠実に論を組み立てて欲しい。

*1ゲームと映画のレーティングが混同されている気がしなくもないが、ディズニーを出しているので同じ基準だと捉える。

*2ディスニー・プリンセスには胸の谷間が無い……? - Togetter

*3英国で規制が厳しい理由は、BBCの日本の児童ポルノを取り上げた番組"Young Sex for Sale in Japan"からすると、漫画などフィクションの性的表現が犯罪を助長すると言う考えに基づいているようである。しかし統計を見ると、性的児童虐待件数は10倍以上ある一方、増加傾向にあり、その目的に寄与しているのかは疑わしい状況となっている。普通の性的暴行件数も(暗数を含めても)日本より多く、女子生徒が制服で街を歩いて性的嫌がらせを受けることもある。目的に適った規制かは疑わしく、ネット界隈のオタクたちから批判を浴びている。

*4「制服少女の性行為マンガ」英国で初の有罪判決|WIRED.jp

*5ドイツは暴力に対して厳しいレーティングがあるため、ポルノがどの程度の厳しさかは良く分からない。

*6日本のアニメに胸の谷間が無い作品はほぼ無い。

*7インドネシアのテレビで放送された日本アニメ : インドネシア人の本音

*8関連記事:ネット論客が用いがちな19の詭弁

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