2017年10月16日月曜日

男と女は違うことを認めないと、女が困ることになる

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男女で薬剤の効き方や副作用が異なり、特に排卵や月経などの影響を考慮した治験など臨床実験を行なわないと、女性が困る事になると言う話がPOPSCIでされていた*1。紅斑性狼瘡、尿路感染症、心臓疾患などにおける性差は広く知られているので、従来から認識されていた話だと思うが、Nature Communications誌に掲載された研究のマウスを使った大規模実験で性差の影響が改めて確認された。

この研究では、最大234種類の身体特性を持つ、14,250匹の野生種と2,186種類の単一遺伝子をノックアウトした40,192匹の変異種で構成される6万匹を超えるマウスの量的/質的形質の変異を観察したところ、17.7%の量的形質の変異、13.3%の質的形質の変異の発現において、性差が確認されたそうだ。つまり、病気の発現で性差が出るのは、例外的なものではない。2011年の研究では、動物を使った医療研究では圧倒的にオスが使われており、従来の研究手法の問題を示すものとなっている。

動物実験だけではなく、治験など臨床実験でも性差は十分に考慮されていない。米国立衛生研究所は女性健康研究局(Office of Research on Women’s Health)を設置し、治験に女性を含めるように求めてきており、1970年に9%だった女性の被験者は、2006年に41%まで増加しているが、排卵や月経を避けて試験されているので十分ではない。実際、薬剤は女性に副作用が生じて回収されることが多いそうだ。

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