2012年11月17日土曜日

単なる教科書ミクロ経済学で、貯蓄や投資が無い

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金を回せば経済はよくなるというサギ」と言うブログのエントリーで、教科書的なミクロの問題を解いている。しかし、家計の最適化行動は重要だが、消費も投資も無い世界なので、「金を回せば経済はよくなる」への反駁にはなっていない。

問題のエントリーでは自営業の家計が二つあるが、これは一人でも良くて、どちらにしろ効用関数U(消費, 余暇)を最大化すると言う問題を、労働+余暇≦体力と言う制約で解いている。生産もしているから、消費=生産量=F(労働)という生産関数の定義もある。

家計は効用U(・)を最大化するように合理的に振舞うであろうから、外部から強制的に消費や労働を増やすべく働きかけても幸福度は増えない。また技術進歩で、効用関数U(・)か生産関数F(・)が良くなれば幸福度が増えると言う議論。

ごもっともなのだが、このモデルには貯蓄や投資が無い。自営業だから生産縮小しても失業も発生しない。お金を回せと主張している人々は、過少投資で失業者が出ていると主張しているわけで、噛み合っていない。小さい政府を主張する場合でも、RBCのような動学マクロのモデルで、投資と失業を説明する必要があるはずだ(関連記事:現代マクロ経済学の基本モデルを知る)。

また問題エントリーの素朴な小噺でも、流動性や情報の非対称性(漁師が腐った魚を売りつける可能性)を入れると、野菜が余っているが、何故か魚と交換したがらない農家を描写することができる。

まあこんなのブログのエントリーでは良くある話ではあるんですけれども、自分の頭で考えようとしたら、色々な要素が抜けてしまったという展開。これに懲りず“新自由主義者”の殻に篭らずマクロ経済学を勉強して、またはっちゃけたエントリーを書いて頂ければと思うわけです。

というわけで、

そんじゃーね

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