2011年1月13日木曜日

中国の次世代ステルス機はハリボテ?

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もちろん、中国が開発中の次世代ステルス機『殲20』には高い戦闘能力があると思うが、ゲーツ米国防長官の訪中前にリークされた写真や、中国の動画サイト56.comに掲載された動画を見ていると、マスコミの報道の割にはハリボテ感がある。

まず、ステルス機は見つからない事が大前提なので、使う気があるのであれば、存在を隠しておく方が望ましい。米軍もステルス爆撃機F-117は当初、極秘で開発が進められていた。内陸の西安で開発されており、レーダー投影面積や機影も分からないわけだが、リークしたのでは外国諜報機関等の調査対象になってしまう。

次に、ステルス機は開発製造コストが高い。非ステルス機ならば新鋭機のEURO2000でも30~80億円だが、F-22は200億円を越す金額になる。作戦行動の遂行には一定以上の数の戦闘機が必要となるため、殲20がステルス機であったとしても、一定数配備する予定があるのかが分からない。中国は世界第2位の経済大国とはいえ、軍事予算は米国の1/10程度とされる。

上はリークされた動画で、実際に飛行能力はあるようだが、現時点では翼と胴体が一体成型されたブレンデッドウィングボディで、垂直尾翼が傾いている事しか分からない。つまり、ステルス機なのかは判別できない。また、艦載機には見えないので、空母の配備計画とは連動していないようだ。実際にはステルス戦闘機の開発には失敗しているが、対米交渉を有利に進めたいので開発が順調に進んでいるように見せたいのではないかと勘案してしまう。

何かを開発しているのは確かなので、自衛隊や米軍としては情報収拾に追われるのは間違いない。第3国に輸出される可能性は低いが、2009年に中国は空中給油機を導入しており、台湾や尖閣諸島が作戦行動半径に含まれる可能性が高いからだ。可能性は低いと思うが、もし自衛隊の戦闘機よりも高性能であれば、ミッドウェー海戦のような惨事になる。

未だに次期主力戦闘機(F-X)の選定や配備計画もままならない防衛省だが、そろそろ防衛費の増額にも踏み込んだ、対中政策が必要になってきているのは確かなようだ。軍事的衝突は突然やってくるわけで、平時からの準備が必要となる。そして中国は、インド、ベトナム、ロシアと地域紛争を引き起こしてきており、必ずしも平和的な話し合いを好む隣国ではない。

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