「プログラマが知るべき97のこと」という書籍のパロディーで、「プログラマの嫁が知るべき97のこと」というtogetterのまとめがあるのだが、中々興味深いものとなっている。その中で、プログラマの生態の特徴を良く現していると思うものを、整理した上で紹介したい。
生活パターン
プログラマはワーカホリックでなくても、多忙を極めることがある。
- 1. 午前様で帰ってくることが多くても浮気を疑ってはいけない(yamashiro)
- 納期がある上に予想外の事が起きるのがソフトウェア開発業務。しかも会社が傾いてくると、2人月でアサインされたり、非人間的な勤務体系になりがちだ。
- 2. たまに早く帰って来ても、クビを心配してはならない(ogochan)
- 客先から直帰、振り替え休日などで、定時よりもずっと早く帰宅する事もある。滅多にクビにはならないので、ゆっくり休ませてあげよう。ただし、心の病気で帰宅が早いときもある。
- 3. 祝祭日のスケジュールは聞いてはいけない(Chiether)
- スケジュールに苦しめられているプログラマに、祝祭日は関係ない。今度の休日に一緒に出かけると誘う前に、お茶などで様子を伺う方が望ましい。
- 4. 結婚式場から新郎が消えてもあわててはいけない(ogochan)
- プログラマが作ったプログラムは、当人でしか全体を把握していない事が多い。どんな自体でも、プログラムに問題が発生すれば、担当したプログラマーが呼び出される事は多々ある。そもそもプログラマは式典には向かない。
インターネット
プログラマは、仕事でも遊びでもインターネットの住人。
- 5. 連絡手段の優先順位はメッセンジャー、Twitter、チャット、メール、電話(yamashiro)
- 現代プログラマはインターネットの住人でもあるので、電話というレガシーなものは好きではない。スマートフォンを持っていても、アプリを動かし、インターネットに接続するためもの物であって、電話をするものではない。連絡を取りたければ、メッセンジャーでどうぞ。
- 6. 仕事してると見せかけて実はインターネットしているだけの事がある(ukstudio)
- プログラマにとって、仕事と遊びで使う道具に大きな違いは無い。嫁の相手が面倒なときは、インターネットの世界に入り浸る可能性がある。
- 7. 「リサーチ」とか「サーベイ」と言うインターネットをする仕事もある(xiaoxia)
- プログラマは情報源がウェブ等のインターネットが中心なので、調査系の仕事では、ひたすらインターネットをしているだけの事もある。
口癖、習性、適正
プログラマはコンピュータを相手にしているので、独り言が多い。
- 7. ぶつぶつ言ってても誰かに話しかけてるわけではない(kwappa)
- 電車の中でSQLをつぶやくプログラマがいても、それは思考トレーニングであって、誰かに話しかけてるわけではない。止めても無駄なので、答えたり、注意したりするよりは、聞かなかったことにするべきだ。
- 8. なめたりつっこんだり殺したりするのは反社会的行為ではない(kwappa)
- プログラミングの世界では、killやfetchなどの単語が頻繁に出てくるため、それを直訳した用語も多い。プログラマ脳になると「殺す」は一般用語であって、悪意や敵意を表す用語ではない。例えば、「チャイルド・プロセスをキルする」を「子を殺す」とつぶやく人もいるが、気にする必要は無い。
- 9. プログラマだからといって、MS-Officeに精通してるわけではない(regtan)
- プログラマには組み込み機器や、ウェブ・アプリケーションなど専門分野があり、それに応じたソフトウェアを利用して仕事をしている。事務処理用のMS-Officeは主業務ではないので詳しくなく、年賀状などを作るのは苦手な人も多い。
- 10. プログラマだからといって、家電に精通しているわけではない(shin1ogawa)
- 家事をしないプログラマは、家電に興味はわかない。むしろ稼働中の掃除機は危険なので、近づかない人も多いはずだ。
- 11. カジュアルな服装で出勤する事が多い(kozawa)
- プログラマに限らないが、客先に行かないときは、客先に行くときもスーツではないカジュアルな服装での勤務が多くなった。
買い物
プログラマは職業柄、PCにはこだわりがある。
- 12. ノートPCは消耗品(takanyo)
- 新型のノートPCが出ると買い換える人は多い。特に生産性があがるわけではないが、旧型機のままだと心理的に生産性が落ちる。
- 13. 同じMacBook Airや、同じSony Vaioが気づくと薄くなっている
- 怒られるので、嫁に黙ってノートPCを買い換えるプログラマも多い。似たようなノートPCだと思っていても、実は違う機種になっていることもある。
生活ノウハウ
- 14. 喧嘩をしたときは、ネットワーク回線をブチ切るのが、最も効果的な怒りの表現(youchan)
- インターネットが心の拠り所だったり、自宅サーバーが生活必需品だったりするプログラマにとって、それはライフラインであり、アンビリカブル・ケーブル(要検索)である。嫁は夫婦喧嘩のノウハウとして、この点はまずは押さえる必要があるだろう。
- 15. オークションで夫の買ってきたおもちゃを売りさばいて、小遣いを増やす(youchan)
- すぐに飽きるどころか利用回数が1回も無いパーツやPCを山積みにしてしまうのがプログラマだ。そのままでは資源の無駄遣いなので、代わりに処分してやる事も家事の一つと言える。嫁にとっては小遣い収入にもなるので、夫の無駄遣いで夫婦不和になる確率も減少するはずだ。
まとめ
もちろん主観的なイメージだし、プログラマが全てそうだと言うわけではない。体験談なのか、噂で聞いたのか、心の叫びなのか、生々しいものが多いようだ。プログラマの嫁だけではなく、プログラマの知人・友人がいる人は、元のエントリーを読むことをお勧めする。プログラマと人間関係をどう構築するべきか、きっとヒントになるはずだ。
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