2010年11月3日水曜日

洋上風力発電で英国王室はボロ儲け

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Crown Estateは、英国最大の不動産管理機関で政府の管理下にあり、2010年は2億1070万ポンド(約272億円)の収入がある。Mail Onlineによると、今は英王室は年間王室費を政府から補助されているが、その代わりにこのCrown Estateの利益の15%を王室の収入にする案(君主支援助成金)がある。しかし、それが洋上風力発電によって問題を含んだものになっているそうだ。

英国の洋上風力発電は、既に英国の沿岸7,700マイルに436基設置されていて、10年以内に7,000基まで増加すると見込まれており、Crown Estateは年間で1億ポンドの収益を見込んでいる。専門家によるとこれは過少評価で、2020年までに年間で2億5000万ポンドの収益をCrown Estateにもたらす可能性があるそうだ。

現在、年間王室費は3,000万ポンドである。これをCrown Estateの利益の15%で代替する案は、現在の利益ではほぼ等価になるが、洋上風力発電による今後のCrown Estateの利益の増加により、将来の英王室では大幅な収入増になると見込まれる。洋上風力発電所は、ケーブル施設面の地代や、電気代収入の一部をCrown Estateに支払う必要がある。政策的に洋上風力発電を推進している事もあり、Crown Estateの利益と王室の収入が増加するのは確実だと思われているのか、チャールズ皇太子が風力発電に熱心なのが私的利益の追求に見えるためか、議論が増しているようだ。ただ、2002年まで問題の制度が維持されるのかは不明だし、本当に洋上風力発電からCrown Estateが大きな利益を得るかも不明だ。風力発電所の採算性は疑問視されており、風力発電を推進しているドイツの電力代金は高い

ところで歴史的にはCrown Estateは征服王ウィリアムやヘンリー8世の所領に由来するもので、もともとは王室の財産であったが、1760年にジョージ3世が年間王室費と引き換えに議会に引き渡した。政治的には、年間王室費は英王室を政治的に従属させる意味もあり、毎年の予算は議会で議論・承認されている。しかし、この君主支援助成金では、監査局は王室の支出を監督するものの、議会はもはや直接には関与しなくなる。エリザベス女王はともかく、何かと政治的な発言をしがちなチャールズ皇太子に、議会の承認無しに使える予算を与える事は、政治的な問題を引き起こす可能性もあると危惧する識者もいるそうだ。

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