2010年7月20日火曜日

核兵器ポスターを見る限り、欧米人は原爆症を知らない

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日本は世界で唯一の核兵器による被爆国なので、その威力や原爆症として知られる後遺症については、学校教育を通じて良く教えられている。しかしながら、欧米では原爆症についてはほとんど知られておらず、それは核兵器への関心が高い人でも同様なようだ。

米国オバマ政権が核軍縮に取り組んでいるように、欧米でも核兵器への関心は高い。一般人の啓蒙用の資料もいくつもあるのだが、Nuclear Worldというページに、そういう種類の世界の核兵器についてのちょっとした紹介ポスターがアップロードされていた。以下に日本語の粗訳をつけたものを掲載する。

ポスターとして良くできているので、まずは読んで見て欲しいのだが、ちょっとおかしい。ヒラリー・クリントン米国務長官が保有する核弾頭の数を5,113発と発表したのに、米国の核兵器保有数が9,600と書いてあるところは瑣末的なところだ。もっと大事なところ、原爆症について何も記載が無い。

核兵器を考える上で、放射能汚染の問題は避けて通れない。地表が放射能で汚染されれば、爆弾の直接の犠牲者以外もその土地を利用できなくなるわけで、核兵器は長らく国土の荒廃を招く扱いづらい兵器だ。しかし、このポスターの情報しか知らなければ、核兵器は威力の大きな爆弾ぐらいの感覚しか沸かないのではないであろうか。紛争が起きるたびに米国で核兵器の利用を推進するグループが出てくる気がするのだが、恐らく放射能汚染の問題を知らないで主張しているのであろう。核兵器の保有の良し悪しは別として、その特性ぐらいは国民が正しく把握できるように、核保有国は啓蒙活動を行って欲しいものだ。

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