恋愛感情につけこんで存在しない負債を肩代わりしてもらうなどの名目で、複数の男性から1億5000万円を詐取したとされる、頂き女子りりちゃんこと渡辺真衣被告に懲役9年・罰金800万円の判決が下されたことに関して、フェミニストとして知られる北原みのり氏が執行猶予がつかなかったことに関して抗議する主張を行い*1、多数から非難を浴びている*2。
1. 詐欺師の擁護は炎上する
詐欺師の擁護は、世間の皆様の義侠心と対決することになる。頂き女子をも擁護するフェミニストの鑑だが、炎上したのは意外ではない。北原氏の主張の「パパ活を一言で言えば「男が若い女を買う行為」」は同意できるし、「さまざまな嘘が前提の上で、女たちは自分が費やした時間を最大限に換金しようとし、男たちは出費を最小限に抑えながら女との時間を求め自尊心を満たすのがパパ活ではないだろうか。」も恐らく正しいが、ここから「性搾取でしかない」「「パパ活」そのものが、対等な男女関係などではなく、男性が若い女性を都合良く搾取するための装置である」と言う主張の根拠は定かではない。そもそも、頂き女子りりちゃんの詐欺行為はパパ活の範疇にない*3。
2. 厳罰の犯罪予防効果は薄い
ところで頂き女子りりちゃんに同情する人は、早期の仮釈放を求める方がよい。被害金額、その計画性と情報商材や動画配信などで悪びれない良心の欠如、被害者への弁済が不可能であろうことから考えて、量刑は相当に重くなるべきでは言える。しかし、刑期が長いことが意味を持つかははっきりしない。再犯の可能性が無いとは言えないが、頂き女子りりちゃんの本名と写真は広く報道されており、以前よりは困難になっている。また、頂き女子りりちゃんを厳しく処罰すれば、この手の詐取が無くなると言うわけでもない。罰を恐れて自重する女性は犯罪に手を染めないし、これが犯罪であることは既に周知された。
3. 詐欺防止に協力させて早期の仮釈放を与えよう
刑期の3分の1である3年の収監で保護観察付きの仮釈放がなされれば、罰は実質的に大きく軽減される。りりちゃんの改悛の状をどう調べるかが難しいが、刑務所で教育現場向けの動画作成に協力するなどはどうであろうか。この事件、りりちゃんの本質を見抜けなかった被害者の男女関係に関する知識の欠如をもっと考えるべきである。お金を無心してくるか、お金が無くて困っていると泣きついてくる女は、詐欺師の可能性が高いことを教育しなければならない。注目の事件の加害者の証言は、きっと全国の非モテ男子中高生の記憶に残る情報になる。
*1「頂き女子りりちゃん」詐欺幇助に違和感 「パパ活マニュアル」のちぐはぐな重さ 北原みのり | 概要 | AERA dot. (アエラドット)
*2👩🏻「りりちゃん実刑に強く抗議します」 - Togetter
*3パパ活はデートや肉体関係の対価として金銭を得るが、頂き女子は具体的なサービスの対価として金銭を得るわけではない。
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