ウガンダで、職業訓練と徒弟制度(と言うか未経験採用)を比較して、職業訓練の方が就業機会や収入で評価してパフォーマンスがよく、費用対効果を考えても有利であったと言う研究が紹介されていた*1。職業訓練と徒弟制度はそれぞれ%ポイントで、就業率が21と14、収入が34と20の向上となっている。どちらも改善が観測されているが、職業訓練の方が良い。
就業訓練の方が幅広く使える技能を修得できるので、就業機会があり待遇のよいところに転職できるのが有利に働くと解釈されている。著者たちの主張はモバリティ重要。しかし実際の業務遂行能力の比較した図を見ると、配管工や理容師になるのには就業訓練が有利で、溶接工になるには徒弟制度の方が有利なようだ。どちらが適切かは、業務内容次第と言える。
BRACと言うNGOの協力で、職業訓練機関(VTIs)による6ヶ月間の産業別クラスの訓練を施す群と、6ヶ月間までの徒弟制度補助を与えて零細企業に弟子入りをさせOJTを受けさせた群と、何もしないコントロールで3群を作ってランダム化比較実験(RCT)を行ない介入3年後で評価しているのだが、就業・学習意欲のある若者を集めて、何もさせないコントロール群を作れるところに研究熱心さを感じた。
0 コメント:
コメントを投稿