2019年5月17日金曜日

アメリカの自然派ママは高学歴で裕福な家庭の母親

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自然派ママと言うと、食材にこだわるぐらいから始まって菜食主義者になり家族を栄養失調にする*1だけではなく、アトピーの子供にステロイド剤を使うのをやめて痛々しい状態の皮膚をつくりだし、子供にワクチン接種をせずに先天性風疹症候群や子宮頸がんを増やす社会悪なわけだが、もちろん日本だけの存在ではなく先進国で広く問題になっている。どういう人がそれになってしまうのか気になるところだ。

最近も裕福で教育を受けた親の子供がワクチンを受けない傾向があると報道されていた*2が、米国では2004年のCDCの調査でワクチン忌避に関しては明確な傾向がつかめていて、経済的に安定した白人の家庭の高等教育を受けた既婚の母親の子供が、安全を理由にしたワクチン接種がされない傾向があることが分かっている*3。2013年にはオンライン出版物で、サンフランシスコのある地域の、弁護士などの高技能職につき、遺伝子組み換え食品を嫌い、子供を代替医療にかからせ、プライベート・スクールに何万ドルも払う*4ようなワクチン忌避者をワクチン否認派*5と命名したプロファイリングは、ある種の偏見を煽ったそうだが、まさに自然派ママである。なお、菜食主義者(Vegan)も金持ちの道楽と認識されている*6

日本も裕福な家庭の母親の道楽的な傾向を感じるのだが、実際はどうなのであろうか。社会学者にぜひ調べてもらいたい感じではあるが、拙速にジェンダーなどの過去の社会学ステレオタイプにあてはめて調べる前に結論を出すのであまり期待できないのが残念なところである。

*1日本でマクロビーなどに熱心な母親がいる家庭の栄養状態のデータは無さそうであるが、マクロビーの実践者の栄養状態は芳しくないと言われている(厳格なベジタリアンは生命の危険?人体に異常や脳機能低下、20年寿命が縮む? | ビジネスジャーナル)。マクロビーに近い食生活の海外のヴィーガンは、たまに子どもに重篤な栄養失調を引き起こして問題になっている(Couple fed infant daughter vegan diet so restricted it gave her rickets | Metro News)。

*2Parents who don't vaccinate kids tend to be affluent, better educated, experts say

*3Class and Race Profiling in the Vaccine Culture War - NVIC Newsletter

都市部の貧困層の未婚の黒人の母親の子もワクチン接種がされない傾向があるが、こちらはワクチンの安全性とは異なる理由であると考えられる。なお、タリバンあたりはポリオ・ワクチンは米帝の陰謀と言っていた(関連記事:タリバンはワクチン嫌い)。

*4最近はワクチン接種をしない子どもは公立の小学校などから登校を拒絶されたりするので、必然的に金持ちしかワクチン忌避ができない面もある(関連記事:人々にワクチン接種をさせる方法)。

*5それこそジェンナーの牛痘のころからいたはずだが、ワクチン否定派(vaccine denier)、反ワクチン派(antivaccinationist)、反ワクチン論(anti-vaccination views)、反ワクチン母(anti-vaccine mom)などと多様なラベリングがある。

*6Being a vegan is a rich man's game

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