2018年9月19日水曜日

安倍総理は詭弁を駆使するだけではなく、建前をよく理解していないかも知れない

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9月17日、自民党総裁選を前に、安倍総理と石破幹事長が、テレビ朝日「報道ステーション」とTBS「NEWS23」に出演して論戦を行なったのだが、行政からの直接の利益享受者と親しくゴルフに行くのは良くないと批判された安倍総理が、ゴルフに対する偏見だ、元々の友人だから利害関係者でも親しくしてもよいと言い出し*1詭弁を弄していると批判されている。論点すり替え論法(Ignoratio elenchi/Red Herring)と言う詭弁*2

日本国憲法前文の超国語的解釈を披露し*3、常日頃、ヤジを飛ばす癖があるのに、ヤジを飛ばされると怒り出し*4、テレビ番組で他の出演者を論破したとFacebookで自慢し出す安倍総理なので、意図的に詭弁を弄しているのか否か定かではないのだが、権力者が公共事業に関わる/補助金や助成金を受けている利害関係者と親しく*5してはいけない理由を、安倍総理がよく理解していない可能性が出てきた。

大臣を含む政治家は、国家公務員倫理規程の対象外ではあるのだが、規定の趣旨と無関係とは言えない。公平性を保ち、公共の福祉、つまり全体に配慮することが期待されている。業界団体や企業などの利益を代弁する議員も多いが、屁理屈でも公共の福祉に叶うと主張しているし、彼らからの支援は政治資金規正法で制限されている。特に行政側である大臣には、大臣規範と言うものもある。

個人的関係を優先して立法や行政を行ない利益誘導をすれば、公平性を損なうのは自明であるし、公共の福祉も経験的には損なうことになる。こういうわけで、利害関係者との距離を保つ必要がある。利害関係者の主張も聞く必要があるし、どの程度の距離を保っておくかは議論の余地がある*6と思うが、公平性を保つための話なので、政治家になる前からの友人だから例外になると言うことは全く無い。

選挙活動など政治活動への支援が必要だから理想論だと思っている政治家は多いであろうが、理想論の理屈ぐらいは知っておいて欲しいところ。森友・加計問題で総理の命令があった事を示せていないのだから無問題と言っている人々も見かけるのだが、権力者は情報隠蔽をしたり、口裏をあわせたりするのが容易なもの。2014年に内閣人事局が作られ、総理は官僚への支配力を強化している。内部からの裏切り密告の可能性が減るわけで、外形的に公平性を保つ必要性は以前よりも増していることに注意しよう。

公平性を重視するような事を言うと、行政責任を問われかねない状況ではあるので、安倍総理は分かって詭弁を弄している可能性もあるのだが、だとすれば元々の友人だから…という言い訳はしてはいけない。本当に何も分かっていない気がしてくる。まぁ、何も分かっていない党代表でも、選挙に勝って来た事の方がよほど大事なので、党員・党友の安倍氏への支持は揺るがないと思うが。

*1正確には「利害関係があったから親しくするというのではなくて、元々の友人」と言っている。

*2関連記事:ネット論客が用いがちな19の詭弁

*3関連記事:日本国憲法の前文を巡り、安倍総裁の国語能力に関して疑義が発生

*4総理になってからも野次、それも議論と関係のないものを飛ばす癖がある一方で、ヤジを飛ばすなと言い出したことがある。

*5ゴルフやバーベキューを一緒にしているだけでは無く、安倍総理側近と言われる萩生田光一氏に、落選後の一時期、加計学園の千葉科学大学の危機管理学部で客員教授というポストが提供されていたり、単なる交遊関係を超えているところもある。

*6ゴルフ外交に文句を言っている人々はいないし、ゴルフを一緒にしているからといって、利益誘導してやろうとは中々ならないと言う見解はありえる。トランプ大統領にゴルフ接待していた意味がどっかに消えてしまうが。

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