2013年12月5日木曜日

少人数クラスより、昔ながらの数学教育

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「OECD生徒の学習到達度調査」(PISA)の2012年の結果が報道されている(産経ニュース)。これは15歳~16歳の数学、読解、科学リテラシーを評価したもので、一時、低下傾向にあった日本の学力が回復したように見えるそうだ。これに関連して、カナダの教育事業を紹介する記事があった(The Globe and Mail)。

日本と対照的にカナダは2006年から2012年で、数学でランクが7位から13位に、読解が4位から8位に低下している(The Economist)のだが、ケベック州ではそうでは無く、日本やマカオと同グループにあり、オランダよりも良い結果になっているそうだ。

カナダの他の地域、例えばオンタリオ州などでは発見的な数学教育が流行っているが、ケベック州では昔ながらの暗記や機械的学習に比重を置いているらしい。また、教員の水準向上にも取り組んでいる。数学を教えるケベック州の教員は4年間の教職課程のあとに、数学の習熟度を示す必要があるそうだ。カナダの他の州では、少人数クラスに重点を置いている。古風なだけではなく、IT技術の導入にも熱心らしい。

カナダのケベック州と他の州の差異は、世界的に共通する傾向のようだ。日本もゆとり教育が問題になっていたわけだが、カナダの事例は参考になると思われる。なお、今回の成績向上は脱ゆとり教育の成果だと言う議論があるのだが、調査対象は1997年度に生まれた子供たちになるので、ゆとり教育世代と言う事になる。よく考えるとカナダと日本の事例に整合性が無い。

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