2013年7月27日土曜日

がん研究の論文の信憑性なんて、こんなもの

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テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンターの研究者らのPLOS ONEに投稿された展望論文によると、癌に関する公刊された研究の大半に再現性が無い上に、著者の62%は、事実を明らかにする意欲に欠けるようだ(POPSCI)。これは、癌の要因を示す研究も、癌治療薬の研究も含まれる。

この展望論文の主著者であるLeonard Zwelling氏は、研究者同士が相互監視していないので細胞や動物実験、そして小規模な臨床実験の信頼性が落ち、無駄な臨床実験が試みられ研究開発の費用の無駄や速度の低下が発生していると、業界慣行を批判している。若手に綺麗な成果を求める姿勢が悪影響を及ぼしている面もあるようだ。再現性のある研究成果だけ、大規模な臨床実験に移すべきと結論付けている。

最近の東京大分子細胞生物学研究所の加藤茂明元教授の事例もあるので日本も他人事では無く、生物分野ではいい加減どころか不正論文が頻繁に発見されている。東京大学附属病院の特任研究員・森口尚史氏の事件もそうだし、『世界記録「日本人研究者、172本の論文データ捏造」』や『改ざん疑いで賞取り消し 東北大助教の論文で学会』と言う事件もあった。

なお2004年前後から分子標的薬が普及しだしてから、がん患者の生存期間は数年は延びているので、全ての研究が不正と言うわけではない。まともに研究している人が、意外に少ないと言う事なだけだ。

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