2012年4月14日土曜日

非ニュートン流体で道路補修を

このエントリーをはてなブックマークに追加
Clip to Evernote
Pocket

液体にも粘性があるのだが、変形速度によってそれが大きく変わる物質もある。そう特殊なものではなくて、コーンスターチを溶かした水のようなコロイドや、グリースなど身の回りで良く見かける物質だ(ニュートン流体とは)。

フランスの資材販売会社Saint-Gobainのコンテストで、この非ニュートン流体を用いた道路の応急補修法をクリーブランド州ケースウエスタンリザーブ大学の学生が開発した(POPSCI)。

その仕組みは単純だ。道路の穴の上に、秘密の成分の非ニュートン流体が入った袋を置き、ドライバーが穴だと分からないように黒い布でカバーをしておく。車が穴の上を通過しても袋の中の非ニュートン流体が硬化して段差を埋めてくれるので、穴が通行の邪魔になる事は無い。

わけが分からない? ─ 自動車ではなく人が非ニュートン流体の上を歩く動画を見たまえ。42秒のところで液体の上を人が走り、1分39秒で同じ液体の上で停止して沈んで行くのを見ることができる。

袋を置くだけなので、補修や撤去の手間が大幅に削減できるのは間違いない。実験では一週間以上は効果を持続できるそうだ。また雨天でも問題が無いらしい。なお、特許取得予定なので用いた非ニュートン流体の詳細は不明だが、生分解し、しかも食べられる物だそうだ。

日本では致命的にデコボコの道はそうは見かけない気がするので、広く役立つのかは分からないが、原理的に単純であるためある種の魅力がある。何かに使えないものか。そうだ、滑走路の穴の補修などに良いのかも知れない。2010年7月19日に成田空港でデルタ航空のB767型機がわだちにはまって立ち往生した事があったが、滑走路の修復は翌朝になっていた。

0 コメント:

コメントを投稿