2012年4月11日水曜日

日本人の知恵は25歳から成長しない

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カナダはオンタリオのワーテルロー大学のGrossmann博士の研究で、日米で対人スキルの試験調査を行い、日本人が米国人よりもそれが高い一方で、25歳から改善する傾向が無い事が判明したそうだ(The Economist)。研究成果はPsychological Science誌で公開されている。

調査では186人の日本人と225人の米国人を集め、新聞記事を読ませて回答させる問題を出した。半分は異なる二つのグループにある対立事項(e.g. 環境保護 vs 開発促進)を説明させるもので、半分は兄弟・友人・配偶者間等の対立にアドバイスを答えさせるものだ。

回答は、回答者の年齢と国籍が分からないように修正された上で、特別一貫性のある評価ができるように訓練された評価者が、心理学者が考えた5つの基準で評価を行った。問題解決の機会を探しているか、妥協の余地を模索しているか、個人の知識の限界を認識しているか、問題に複数の捉え方があるのに気付いているか、物事は良くなる前に悪くなる事実を認識しているかの5つの評価になる。この五つの評価を合成し最終的なスコアにして、“知恵”を評価している。

どうも研究グループは、個人社会である米国の方が対人スキルが重要になるので、“知恵”が重要になると思っていたようだが、試験結果はそうではなかった。日本人は米国人よりも“知恵”の成長が早い一方で、25歳で成熟してその後は向上しない。村社会的な国の方が、対人スキルが要るようだ。

心なしか教科書的な問題解決方法の姿勢に見える“知恵”なので、単に日本人にある種の若さが無いだけかも知れない。政治的に行き詰まり必要な政策が実行できないと批判されている日本である事を思い出そう。“知恵”があっても牽制し合うだけでは、本当にそれが“知恵”と見なして良いものかは疑問だ。

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