2014年6月30日月曜日

マイノリティの社会学用語としての意味なんて知ったこっちゃない

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いつから「マイノリティ」が少数派のことだと勘違いしていた?』と言うエントリーが人気になっていた。曰く、人数的に多数派であっても、権利や機会が抑圧されている被差別集団であれば「マイノリティ」と言うそうだ。それ、社会学用語の意味であって*1、一般用語ではないから。Are women a minority group? why?と言う質問がYahoo!Answersにあるし。しかも、英語ではMinorityでは無くて、Groupを省略する場合も多々あるようだが、Minority Groupになるから*2

被差別集団、もしくは社会的弱者とでも言っておけばいいのに、一般用語に社会学方面の人が独自の意味をつけるから誤解されているのだが、社会学を学んだ人々は内輪の論理に閉じてしまい勝ちで、他者に物事を説明する意欲に欠けるようだ。

*1英和辞書(SPACE ALC)を引いても少数派と言う意味しか出てこない。英英辞書(Oxford dictionary)を引いても、人種、宗教、言語、政治的信念で主要な集団と異なる少人数のグループとあるが、被差別集団とは記述されていない。ブログ主が引用しているDefinition of minority - Merriam-Webster's Student Dictionaryの該当部分は直訳すると、「幾つかの特徴において他のグループと異なる集団の一部分で、よく不公平な取り扱いをされる」とあるのだが、人数が多数でも含むと言う注釈は無いので、これだけを読んで被差別集団であれば多数派でもマイノリティと理解できる人はいないであろう。wikipediaを見ると社会学上の分類区分と書いてある。

*2ブログ主が引用している社会学者のRichard T. Schaefer氏の定義を見るとWhat is a Minority Group?と書いてある。

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