2014年6月27日にロシアのベロヤルスク原子力発電所4号炉が臨界に達したと報道されていた(wnn)。設置されているBN-800型原子炉は冷却材にナトリウムを使ったもので、789MWeの出力を持つそうだ。日本のもんじゅも既に臨界に達しているが280MWeなので、随分と先を行かれた感じだ。もっとも高速増殖炉が本当に有用になるのは、核燃料サイクルが回りだしてからの事になる。この点では日本でも前進が見られる。
予定通りにアクティブ試験が終了しないので心配されていた六ヶ所再処理工場だが、2013年5月に事業者が行う全ての試験を終了しており、あとは2013年12月施行の新規制基準への適合作業を進めている段階になっている(六ヶ所再処理工場の現状)。核燃料サイクル計画としてみると、日本のほうも微速だが前進中だ。
在来型既知資源で85年、未知資源を含めた在来型で270年、経済性の無い非在来型資源も含めて675年と言われるウラン資源だが、核燃料サイクルが回りだすと2,550年、8,500年、19,930年と一気に可採年数を増やす事ができる(ウラン資源の将来見通し)。原子力の利用が増えれば減るわけだが、その影響を加味しても十分ある賦存量だ。こういう分けで将来を見据えて原子力開発は進められている。
0 コメント:
コメントを投稿