2012年1月20日金曜日

米軍の航空機の三分の一が無人機

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連邦議会の報告書によると米軍の航空機の三分の一が無人機(UAV)になっているらしい(Danger Room)。これは数年前の40倍の規模で、2005年には全体の5%でしか無かった。現在は、有人機10,767に対して、無人機7,494が存在するそうだ(原文では31%と書かれていたが、恐らく全体の41%になる)。偵察や爆撃任務だけではなく、物資や人員の運送も行えるようだ。事故率も低下してきており、2005年は10万時間につき20件だったのが7.5件と、有人機であるF-16戦闘機と同等のレベルに達しているようだ。

問題が無いわけでもなく、無線の帯域が足りない為か重複している機材が多いのではないかと指摘されている。福島第一原発の偵察でも活用されたグローバルホークは500MB/sの帯域が必要であり、これは1991年の湾岸戦争時の米軍全体の利用帯域の5倍である。自律航行が出来ないと、同時に多数の機材を運用できるようにはならないようだ。ただし、これも技術的には乗り越えられそうな問題である。

SF小説『戦闘妖精・雪風』では人的損害や対G性能から無人戦闘機が有人機に勝るという描写がされていたが、少なくとも人的損害の点では現実に評価される時代になっているようだ。通信障害のためにイランで米軍の無人機偵察機が墜落して捕獲される事件があったが、自律飛行型の機種が増えれば、そういう問題も少なくなっていく。

日本の防衛省は次期戦闘機(F-X)に高額なステルス戦闘機F-35ライトニングⅡを決定したわけだが、戦場の様相は刻々と変わっていっているようだ。もちろん以下の動画のような無人機の研究も行っているわけだが、予算配分として現行路線が妥当なものかは、一度、精査した方が良いかも知れない。ただし、国防省も資材調達予算の92%は依然として有人機である。

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