2011年9月25日日曜日

太陽光発電所の一週間

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東京電力が浮島太陽光発電所の発電実績を過去一週間分だけウェブページ上で公開しているので、一週間の傾向を観察してみた。調子良く発電している日とそうでない日のキャプチャをしてある。浮島太陽光発電所は単結晶シリコンを用いた“高級”メガソーラーで、8月10日に稼働が開始した最新設備だ(羽田経済新聞家電Watch)。太陽光発電の不安定さを感じるには、絶好の資料となっている。

1. 安定的に発電している日:月、木、土

9月24日(土)は安定的に発電が行えている日であった。一般に太陽光発電所の一日の発電量として認識されているのが下のグラフであろう。夜間は発電できないが、日中は安定的に発電を行えている。ただし、昼12時頃のピーク発電電力は5,641kWで、定格出力約7,000kWには届いていない。

9月19日(月)と9月22日(木)も安定的だが、19日は発電量にばらつきが多く、22日は14時以降に急激に発電量が低下している。

2. 不安定な発電の日:金、日

9月23日(金)は不安定な発電量の一日であった。発電量は23,350kWhと9月24日比で43%ダウンで済んでいるものの、不安定性は際立っている。降水量は0mmで雨などは降っておらず、曇りであった。1分単位の発電量変化なども相当あるのではないかと思うが、積極的に使うには1時間単位での系統安定化が必要になる。LNG火力の発電量の調整速度でも追いつかないであろうから、揚水発電所かNaS蓄電池と組み合わせないと、実用的ではない。

9月25日(日)も同様の傾向。

3. 発電量が不足している日:火、水

9月20日(火)は発電量がほとんど無い一日であった。9月24日比で81%ダウンとなっており、ほとんど役立っていない。揚水発電所やNaS蓄電池は通常は4~6時間程度のバックアップ発電しかできないので、LNG火力に依存する事になる。なお、降水量は16.5mmだが、早朝と夜に雨であったので、曇りの影響を受けている。翌日9月21日(水)は降水量は84.5mmであったが、5,103kWと78%ダウンで済んでいる。

4. まとめ

台風などが来ているせいか、理想的な発電ができた日は9月24日(火)だけで、9月19日(月)と9月22日(木)はやや不安定であり、9月23日(金)と9月25日(日)はとても不安定であり、9月20日(木)と9月21日(水)は十分な発電量が得られていない。「曇」に弱いのは歴然としている。

蓄電技術や、その他の発電源が無いと役立ちそうにない事が分かる。太陽光発電所はコスト的にも高いと言われており、本当に競争力が無い。

今後、画期的な太陽光パネルや蓄電池の低コスト化で実用性が増すかも知れないが、メガソーラーが直面している現実は、こういうものなのであろう。これぐらい「曇」に弱いなると、発電所用途では再生可能エネルギーの中でも著しく競争力が劣る。やはり浮体式洋上風力発電に投資を行う方が賢いように感じる(関連記事:三陸沖で浮体式洋上風力発電の実証実験を再生可能エネルギーのための蓄電技術:フライホイールとNaS電池)。

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