2011年8月30日火曜日

Microsoft Comfort Curve Keyboard 3000

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マイクロソフト社はソフトウェアの会社だが、人間工学に基づいたエルゴデザインのキーボードやマウスを1994年から販売している。家電量販店に行くとハの字型のキー配列のキーボードが目を引くので、存在を知る人は多いであろう。

エルゴデザインのキーボードは肩や手首の負担が少ない。ただし、利き腕だけでタイプしてしまう人には向かないし、サイズが大きく場所を取る問題がある。前者は慣れるが、後者は解決不可能な問題だ。

この手の製品で、最もとがっているのがキネシス(Kinesis)だ(写真上段)。3万円程度と単価が高いが際立った形状をしている。マイクロソフト社製品の形状はずっと保守的で、価格も手頃だ。それでも他のキーボードに比較すると、より手首や肩に負担が少ない形状をしている。キー配列がハの字型であるだけではなく、中央が盛り上がっており立体的でもある。

Microsoft Natural MultiMedia Keyboard(写真中段)を長い間使っていたのだが、少し前に故障をした。それからスペースの節約目的もあって普通のキーボードを使っていたのだが、やはり肩こりが気になる。

Kinesisを使用するかどうか迷っていたのだが、7月29日にMicrosoft Comfort Curve Keyboard 3000(写真下段)が発売されたので、それを購入してみた。見ての通り、普通のキーボードに近いエルゴデザイン・キーボードだ。

Comfort Curve Keyboard 3000は形状以外は特に特色の無いUSBキーボードで、形状もNatural Keyboardと比較しても保守的だ。エルゴデザイン・キーボードに慣れていない人には、試してみやすい感じになっている。Natural Keyboardにあった中央部分のスペースが消えているので、コンパクトに軽くなっている。実売価格が2000円弱と価格も廉価で、付属CDや健康コンピューティングガイド(椅子の座り方などが説明されている!)が付属してきたNatural MultiMedia Keyboardと比較すると、取扱説明書も無いパッケージはシンプルだ。なお、Comfort Curve Keyboard 2000の後継製品になるが、キーのタイプ感はずっと安っぽいらしい。

Curve Keyboard 3000を使ってみた感想としては、価格やコンパクトな点は評価できるが、肩幅が広い人には効果的では無いように感じる。腱鞘炎や肩こりに本格的に悩まされている人は、Natural Ergonomic Keyboard 4000の方が良いかも知れない。

PCの長時間利用で腱鞘炎や肩こりを訴える人は少なく無いのだが、エルゴデザインのキーボードを利用する人は少ない。本格的なエルゴデザイン・キーボードが敬遠される理由は、左右均等に分かれたキーボード配置が崩れたタイピングに向かない事と、そのサイズである事が多い。Comfort Curve Keyboardはずっと普通のキーボードに近いため、これらの問題は大幅に軽減されている。まだエルゴデザインを使っていない、肩こりや腱鞘炎に悩むプログラマにお勧めしたい製品だ。

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