2011年8月19日金曜日

赤い灯、青い灯、ハイテク農法

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昔は赤い灯や青い灯は歓楽街のネオンを表す婉曲表現だったが、今後はハイテク農法の代名詞になるかも知れない。POPSCIが、ドイツPlantLab社の植物工場を紹介している。

植物の成長には赤と青の波長の光しか必要が無い。植物の葉が緑に見えるのは、緑の波長を反射しているためだから不思議は無い。そこで同社の植物工場は、青色LEDと赤色LEDに光の照射しか行っていない。2倍ほど効率的に光合成が行え、省エネでより多くの生産が可能になるそうだ。温度、湿度、大気組成、水、肥料等を完全管理する完全閉鎖型の植物工場であるので、水も通常のビニールハウスの10%程度しか必要が無いとのこと。

工場らしく稼働している様子がPlantLab社の動画で確認する事ができる。

まだLEDの価格が高く商業化は難しいようだが、同社では南極や宇宙などの僻地に数年以内にこの植物工場を設置できないか希望しているそうだ。植物工場は季節や天候に依存せず、地域や土地を選ばない。また単位面積あたりの高い生産性があり、感染症や害虫の防止が容易であるので農薬使用量の軽減が可能などメリットが多いが、設置・運営コストが莫大であり、まだまだ一般化している状況ではない(農林水産省)。

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