安倍総理を批判する文筆家が使っているだけな気もするが、「反知性主義」と言う言葉が流行っているそうだ*1。一見して分かったような気になれる単語だが、その原典に近い意味は広く知られていない。翻訳家の山形浩生氏の説明によると、『浮き世離れしたなまっちろいエリートの机上の空論より、現実に根ざした一般庶民の身体感覚に根ざす直観こそが貴いという考え』と言うものだそうだ*2。さて、日本ではどのような人々が反知性主義者になるのであろうか。
2015年11月20日金曜日
障害を持つ胎児を中絶することは倫理的であり得る
2015年11月19日木曜日
従軍慰安婦像の撤去は日韓外交を合意へ誘うと言えるのか?
2015年11月17日火曜日
これから「殺人」の話をしよう
あなたは何を元に善悪の判断を下しているのであろうか。信条を直感的に参照している人が多いと思うが、その信条が適切なものか考えたことの無い人は多いであろう。左派やリベラルを自認する人々には、特にそういう人々が多いように思う。
「直感的な価値規範の問題なので論理的議論は難しい」と開き直る人もいるのだが、中心となる倫理から、具体的な行為における規範を説明するぐらいはして欲しい所だ。実際に、倫理学者の間では有名な功利主義者のピーター・シンガーの名著『実践の倫理』を読んでみると、ある程度は論理的に説明されることが分かる。
2015年11月4日水曜日
消費税率を引き上げても、税収は減らなかった
理屈は示されていないのだが、ネット界隈には消費増税をしたら税収が減ると言い続けている人々がいた*1。増税をしたら税収が減るのであれば、税率ゼロの無税国家が税収最大になるので意味不明と思わなくも無いのだが、実際に2014年4月に増税がされたわけなので、その結果と主張が合致するのかが気になる所だ。果たして、2014年度も2015年度も税収は増加する模様だ。増税による税収減少を主張していた人々は、今、何を思っているのであろうか?
2015年10月29日木曜日
「多数決を疑う」を疑う
世の中、多数決など投票で物事を決めることは多いが、様々な投票がどういう癖を持つのか、詳しく考えた事のある人は少ないと思う。しかし、経済学の中には社会選択論と言う分野があり、そういう事を延々と考えている研究者がいる。ネット界隈の経済学徒の間で話題の新書、慶應大学の坂井豊貴氏の「多数決を疑う」は、一般向けに社会選択論の知見を紹介しつつ、さりげなく著者の政治観を世に問う意欲作で、民主主義云々と語りたい人にはお勧めできる一冊である。しかし、疑って読むべきところも多少あった。
2015年10月26日月曜日
ジャンボ・ジェットを操縦する
Boeing 747-400型機の離陸から着陸までの運用を説明すると言う本『ジャンボ・ジェットを操縦する』の評判が良かったので、拝読した。少し古い本で、もう日本では飛んでいない機材の紹介になっているのが残念だが、操縦方法だけではなく、業務の流れや管制との交信、機材の機能や構造などが広く紹介されており、旅客機に関する豆知識がまとめて手に入る。
2015年10月25日日曜日
インフレ目標政策は、経営者のインフレ期待を固定しない
日銀がインフレ目標政策を導入したのは2013年と最近のことだが、ニュージーランド中央銀行(RBNZ)は1988年に導入し、もう25年もインフレ目標政策を行っている。しかも、RBNZは目標未達だと中央銀行総裁は財務大臣から辞任が求められる事もあり、日銀のものよりコミットメントが大きい。こう書くと、さぞかし国民にインフレ目標政策が周知されているかのように思うが、実際はまったくそんな事は無いそうだ。
2015年10月24日土曜日
エコノミストにはC++ではなくC言語があっている
速度が出るからエコノミストには、C++があっていると言うITworldの記事が流れてきた。経済学でもカリブレーションと言って、数値演算で理論モデルの特性を明らかにする手法があり、それを使う人々は計算力の不足に悩まされている。速ければ速いに越した事は無いので、スクリプト言語と比較してC++が良いと言う話だ。そうですかと聞き流してしまいそうなのだが、記事の元になった分析が短絡的で、C++と言うよりC言語があっているように思える。
2015年10月19日月曜日
税制に一家言持ちたい左派は読んでおくべき「税と正義」
ネット界隈には左翼思想の人々は多く、再分配を強化するように税制を変えようと主張している。また、再分配的な政策を否定する“新自由主義者”を熱心に批判している。しかし、その議論は往々にして直感に基づく素朴なもので、実証的な根拠に欠くだけではなく、倫理的にも脆弱なものが少なくない。しかし、きっちりした議論を展開したくても、自分で考えると辻褄が合わなくなってくる。だから、他人の議論を借りてくるのがお手軽だ。全部がそうではないが、そういう用途で『税と正義』は参考にできる本になっているので、左派の皆様にお勧めしたい。










