日本史の教科書は経済構造の説明が薄いので、ずっと奈良~平安~院政~鎌倉~室町時代の社会の変遷と言うか繋がりが謎だった。奈良時代までいたはずの豪族の皆様は平安時代以後、音沙汰がなく霧散してしまった気がするし、皇室や貴族の皆様は鎌倉時代以後は霞を食べて生きていた気がしてくる。支配層や合戦の記述は切り口が悪く、当時の社会が見えてこない。
2021年12月24日金曜日
2021年12月14日火曜日
サンプルサイズを逐次拡大して統計的有意性を出すp-hackingはまずされない
仮説検定で統計的有意性が無かったときに、観測数を増やすことで統計的有意性を捏造できるからP値の利用は不正を招くような話をネット界隈で見かけることがあり、繰り返し強調している数学者もいるのだが、そんな事は現実ではまずされないので指摘したい*1。
実際に問題になっているのは、少ないサンプルサイズの実験で“偶然”異常値を引き当てたり、恣意的にサブサンプルだけを分析するchampion data problemの方だ。
2021年12月6日月曜日
萌え絵への非難はキャンセルカルチャーの範疇に入らないから
ネット論客の青識亜論氏が「キャンセルカルチャーをキャンセルするには?――対抗戦略の具体的検討」と言う論考を書いている。女性表現物がフェミニストの非難で撤回や修正に追い込まれないようにするには・・・と言う話なのだが、キャンセルカルチャーの意味を誤解している。
古代ギリシャの陶片追放のように、人間を役職から降ろしたり、職場や共同体から追放するようなことをキャンセルカルチャーといって、発言を訂正させたり、表現物を撤回させたりするのは該当しない。
2021年12月2日木曜日
平安時代の貴族が自力救済社会に生きていたことが分かる『殴り合う貴族たち』
ぼちぼち話題だった『殴り合う貴族たち』をぼちぼち拝読した。
賢人右府の二つ名を持つ藤原実資さんの日記の記述などを元に藤原道長の頃の平安時代の貴族たちの乱暴狼藉を紹介する本で、貴族の名前が覚えられないので読み進まないことを除けば面白い。
日本史の教科書では平安時代の雰囲気が良く分からないのだが、政府設備だった羅城門跡の礎石を藤原道長さんがくすねたとか、強盗に服を奪われて放置された女官が凍死して犬の餌になってしまった(と言うことになった事件)などの逸話が補完してくれる。
2021年11月23日火曜日
梅田ロフトで開催されたrurudo個展「PLAYROOM」のリボンで隠された乳首と局部の他は裸体の少女の絵の展示を擁護するために必要なことは
エロティックで何が悪い? — と言う開き直りです。まずね。
梅田ロフトで開催されたrurudo個展「PLAYROOM」でリボンで乳首と局部が隠されただけの少女の絵が目立っていると言う指摘があり、店舗が謝罪し、店内の通路からは個展に展示された絵が見えないように遮蔽物が設置された上、問題とされた絵が撤去されることになった(togetter)。この問題よりも、中国のウイグル政策やら、中国テニス選手の失踪劇の方をもっと非難すべきだと言うのは、呆れる露骨さの論点すり替え論法(Ignoratio elenchi)による擁護を見かけた。
2021年11月17日水曜日
『温泉むすめ』は性差別や性搾取とは言えないし、露出度も高くは無いけれども
地域活性クロスメディアプロジェクト・・・と言われてもなんだか分からないが、温泉地ごとに萌え絵のキャラクターをつくって、それらのキャラクターを使った創作物をメディア展開し、観光アピールに役立てようと言うプロジェクト『温泉むすめ』の何人かのキャラクターの設定がけしからんと言うことでネット界隈のフェミニストの非難を浴び、非難されたキャラクター設定が修正され、かつ後援団体が公式ページの一覧から消える事態になった。
2021年11月9日火曜日
『科学哲学の冒険』を読んで社会構成主義者を撲滅しよう
ネット界隈での言い争いで、主張が科学的におかしいと批判されると、科学も社会から影響を受けるもので絶対ではないと言い出し、自説を維持しようとする人々がいる。主張の科学的根拠の信憑性ではなく、科学全体を疑いだす論点すり替え論法と言う詭弁なのだが、あえて話を逸らされてみると、科学と言う営みの正当性どころか、そもそも科学とは何かを説明するのも難しいのが分かる。
2021年11月8日月曜日
オープンレター「女性差別的な文化を脱するために」は、人格への中傷ではなく、主張への批判に対して、社会的制裁を加えろと呼びかけている
ネット界隈でよく表現の自由戦士に批判されている武蔵大学の北村紗衣氏らが差出人となって、「女性差別的な文化を脱するために」と言うオープンレターを公開している。このオープンレターでSNSでの振る舞いを非難されている人物が歴史学者が、問題のSNSでの振る舞いを理由に不当に任期無し雇用への昇格を取り消されたと所属先を訴えたことで、再注目されているのだが、言論の自由を強く抑圧しようと言う主張になっているので注意したい。
2021年11月3日水曜日
第49回衆院選挙で立憲民主党が議席を減らした理由
ネット界隈では2021年10月31日の第49回衆議院議員総選挙で立憲民主党が公示前から議席を減らしたことに関して、立憲民主党の関係者でもないのに反省会が開かれている。政策にしろ、選挙戦術にしろ、多くは枝野幸男代表に敗因があるとしているのだが、どちらかと言うと、自民党の狡猾さ、菅前総理の辞任と岸田総理の早々の解散を称えるべきだ。
2021年11月1日月曜日
コロナ禍によるマスクの品薄が2020年5月に解消したのは中国からの輸入が増えたからで、アベノマスクはほぼ寄与していないよ
安倍政権のときに公衆衛生や経済の専門家に相談もなく唐突に配布した感染予防効果が低いとされる布製のマスクの在庫が未だにあり、それの管理にコストがかかっていることを会計監査院が指摘したと言う報道*1を受けて、「アベノマスク配布によって、不織布マスクを買い占めていた転売屋が焦って一気に在庫を吐き出した」と言い出した人々がいたのだが、各世帯に僅か2枚しか配られず、ほとんどの人が利用もしなかったマスクと、実際のところ在庫を抱える能力が大して無い転売ヤーの市場支配力を過大評価しすぎなので指摘したい・・・と思っていたら、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるマスク需要の急増がマスク不足と価格高騰の理由で、4月から輸入が急激に伸びて問題が解消されたことを、しっかりデータを拾って時系列を整理して指摘するエントリーが既にあった(アベノマスクによる在庫放出論について - 電脳塵芥)。









