…と言うような議論がぼちぼちされている。
安倍派のパーティー券販売キックバック政治資金収支報告書不記載(通称、裏金問題)が主因と考える人々が多い。裏金問題が生じたこともそうだが、その対処が上手くなかった。議員の処分に注目を集めてしまった上に、公示直前の党公認を巡る混乱と、非公認候補の党支部への2000万円支給など、場当たり的な対応を印象づける問題が生じた。自民党内で指摘されている*1。
裏金問題だけが問題ではなく、小選挙区の区割り修正、インフレーション、日本保守党の出現の影響もあるとも指摘されている*2。インフレ抑制志向の立憲民主党の獲得票数は伸びておらず、インフレ誘発政策の国民民主党が獲得票数を伸ばしているので、有権者はインフレをそう深刻に捉えていない気がするが*3、小選挙区の区割り修正と日本保守党の獲得票数の影響は否定し難い。
他に党内野党でったときの発言と、総理になってからの発言の相違も、石破総理の求心力を下げることになったと言われている。石破氏はこれまで理由がはっきりしない解散総選挙への批判をしてきたわけだが、今回の解散に明快な理由がつけられているわけではない*4。衆院の残り任期を考えると、総理の交代で選挙を行うのはそんなに悪くは無いと思うが、動画配信者などは批判をしていた。
*1衆議院選挙敗北、自民党・森山裕幹事長に批判の矛先 なお続投の理由 - 日本経済新聞
*2衆院選の結果を「裏金」だけで語るのは誤り――自公過半数割れの要因を整理する: 国会議員白書ブログ
*3高齢者が与党に漠然とした不信感を持った可能性は無いとは言えない。
*4他にアジア版NATOのように、これまでの外交政策と整合性をとるのが難しい話があった。
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