ガールズ&パンツァーは荒唐無稽なコミカルな作品だし、シリアル路線であっても物理法則などがかなりおかしくなっている漫画は多いのだが、気になった事があったので「パンツァータクティク ― WW2ドイツ軍戦車部隊戦術マニュアル」で確認してみた。軍事マニアの人は気づいていると思うが、車両間隔が近すぎる。
下は11話の黒森峰女学園の会敵後の楔形陣形なのだが、戦車の車体長は6m弱なので、10mも離れていない。他のシーンも概ね戦車と戦車の距離は無い。
パンツァータクティクの32ページの攻撃隊形の例を見ると、400m~500m四方に19台で隊列を組み、一番間隔が短い並びでも9台となっている。戦車の全幅は3mぐらいなので、それを考慮しても攻撃時の隊列で46mから60m間隔。接近行軍しているときは間隔は短いし、何かの都合で接近している写真もあるが、平野部で会敵後に展開済でこの近さはらしくない。42ページの初期の小隊の展開形式を見ると、縦に25m間隔のものもあるが、縦列であって楔形ではない。36ページにも「各車両の間隔が100mより狭まるのは好ましくない」とある。
脚本や作画は軍事マニアな気がするので、戦車の間に空間がありすぎると絵的に寂しくなるから、あえて狭めて描いているのであろう。耐火服も着ないのかと言うツッコミもあったそうだが、話が面白ければ何でもアリなのである。私はなぜ、こんな事をわざわざ確認してしまったのであろうか(´・ω・`)ショボーン
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