老舗SNSのmixiの事業会社ミクシィが実質的なリストラを敢行していると噂されている。売上が3割以上低下し、営業赤字に低下したことから、一部の社員を『追い出し部屋』に追い込んだのでは無いかと言う疑惑だ*1。同じく不振の競合のGREEが希望退職を募った*2のに対して、手法が乱暴では無いかと批判されている(東洋経済)。
記事では希望退職ではなく『追い出し部屋』と言う手法を用いたのは、優秀な人から辞めていくのを回避したいのが理由ではないかとされているが、疑問が残る。ミクシィのように、このままでは事業継続が不可能に思える状況では整理解雇の要件を満たす可能性が高い。合理的な理由をつければ整理解雇の順序は決めることができるので、優秀な人を残す努力もできるであろう。『追い出し部屋』に頼る必要は無い。
外資系の日本IBMは解雇権濫用が疑われるようなケースでも果敢に普通解雇にチャレンジしている*3わけだが、日本企業の経営者は法廷闘争が嫌なのか法的に微妙な方法を取るようだ。それでもベンチャー企業のミクシィが、古い大企業のような体質な事に驚きは隠せない。経営陣が入れ替わって、もはやベンチャー企業ではなくなっているのかも知れないが。
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*1新配属先のセミナールームだが、決算会見の場にもなっており、当日、そこに勤務する社員には特別休暇が与えられたそうだ(東京IT新聞)。
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