2012年1月17日火曜日

もう齢だとは言わせない?脳の神経回路の再編成を促す物質が発見される

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外界からの刺激や経験によって神経回路が再編成される事を脳の可塑性と言うが、大人になって可塑性が低下する仕組みはよく分かっていなかった。しかし、神戸薬科大学生化学研究室の宮田真路研究員と北川裕之教授らは、マウスの脳に存在するコンドロイチン硫酸の糖鎖構造を遺伝的に改変させ、子供型のコンドロイチン硫酸を作らせることで、大人でも可塑性を維持させることに成功したそうだ(神戸薬科大学)。研究成果はNature Neuroscienceのオンライン版に掲載されている。

実験としては、成体だと通常は少なくなる6-硫酸化コンドロイチンを、成体でも合成するマウスを作成し、片眼を遮蔽して弱視になるかを調べた。成長期のマウスでは、遮蔽された眼からの入力を伝達する神経回路が減弱し弱視となるが、通常の生後60日以降の成体マウスでは神経回路の再編成は発生しないので影響を受けない。さらに研究チームでは、遺伝子改変マウスの分子機構を調べ、成長期のマウスと同様の傾向がある事を確認した。

応用としては障害などで失われた中枢神経機能の回復を考えているようだが、大人、特に頑固な上司の学習能力の補強に使えるような気がする。開発が進めば、学習用サプリメントとして供給されるかも知れない。子供の頃の学習能力に戻っても、頭が良い子供で無かったので意味が無いと思う人もいるかも知れ無いが、近年は頭を悪くしている遺伝子が発見されるなど脳科学での進展は大きく、たくさんのサプリメントを飲むか注射をするなりすれば、きっとドーピングで賢い人間になれる。実用化されるのはずっと先だと思うが、もしかしたら凡人がいなくなる時代が来るのかも知れない。

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