2011年9月22日木曜日

au版iPhoneにインパクトは望めない

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10月4日に発表される次期iPhoneの期待が高まっている。マイナーアップデートに留まり名称がiPhone 4GSに留まると言う見方から、変更点が多岐に渡りiPhone 5になると言う予想まで色々 あり、話題に事欠かない。日経からも、ここ数日でau版のiPhoneが発売されると言う噂が出てきた(マイコミジャーナル)。実の所、今年の1月にも噂があったのだが、ガセだった事がある。

1. ソフトバンクに追い上げられるKDDI

噂の背景には、2011年8月末でauが3353万契約、ソフトバンクモバイル(SBM)が2662万契約とその差が縮まってきている事がある。KDDIとSBMの契約数は20010年8月には906万の差があったのが、691万にまで縮まった(TCA)。昨年秋からKDDIはAndroid端末を積極的にリリースしているが、シェアを詰められている状況だ。

2. KDDIがAppleを口説いた?

KDDIがAppleに有利な条件で契約を結んだと憶測されている(産経ニュース)。Appleの業績が堅調である事から、Appleが有利だという判断でこういう噂につながるのだと思うが、実際はどうであろうか。AndroidとiOSのシェア獲得競争、つまりアプリケーションのプラットフォーム競争として見た場合、Apple社の状況は悪化しているとも言える。

3. iPhoneの魅力は相対的に低下

iPhone自体の魅力は相対的に低下している。iPhone 4が昨年リリースされてから、Android端末は数える事ができないレベルでリリースされている。2009年度はiOS端末(つまり、iPhone)の販売台数はスマートフォン市場で約半数を占めていたが、2010年度は約1/3になっている(ITpro)。逆に2010年度はAndroid端末が6割弱のシェアとなっている(MM総研)。Androidのシェア向上には、KDDI auのIS03等のおサイフ機能付の端末が貢献している。2011年5月、6月はiPhoneの白が貢献したものの、それ以外の月は次々に発売されるAndroid端末が販売ランキングの上位を占めている。厳しい「ノルマ」を覚悟して、KDDIがiPhoneを取り扱う魅力は低下している。

4. 単なる取扱い商品や販売網の拡大

KDDIはWindows Phone 7.5の取扱いもしており、iPhoneの取扱い自体に問題は無い。AppleもVerizon WirelessにiPhoneを提供したことで、CDMA2000用のiPhone端末を持ち、特定キャリアに固執しない事は分かっている。au版iPhoneは出てもおかしくない。しかし、出たとして消費者にどういうインパクトがあるのかが分からない。米国ではVerizon Wireless用のiPhone 4が1月にリリースされたが、Androidの勢いを止める事はできなかった。KDDIは取扱い商品を増やし、Appleは取扱い先を増やす事で、それぞれのシェアを拡大する事ができる。それ以上の大きなインパクトは、残念ながら期待薄だ。

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