3月30日夜の記者会見で、小池百合子都知事が新型コロナ感染症(COVID-19)対策として“夜の街”自粛要請を行ったが、12日が経過したので滑り出しを評価したい。
感染から発病までが5日間、発病から重症化までが7日間と言われているので、施策に効果があれば、12日後ぐらいから顕在化してくる。4月12日から14日まで3日間の累積要請者数を、3月29日から4月11日までの回帰分析からの予測値と比較してみたのだが、12日からトレンド線から下方に乖離していっているのが分かる。予測値をつくる期間を4月1日~11日、3月1日~11日に変えても、下方にシフトは変わらない。4月1日から8日で予測値をつくっても、4月12日から乖離が大きくなる。
状況が少し好転し、タイミング的に30日夜の記者会見が影響している可能性が高い。今後次第だが、ぼちぼち期待が持てる数字となっている。
一週間も経過を見ないで評価するのは無理筋なのだが*1、クラスター対策班がキャバクラなど接待飲食から感染が広がったことを突き止めており、夜の東京の歓楽街が閑散としていることは報じられているので、感染抑制につながるべき理由は十分にある。あくまで客や店の自粛なので、どこまでこの傾向が続くかは分からないが*2、現在まで分かっている限りでは、医療や介護を除けばもっとも効果的な感染抑制ポイントになる。
なお、飲食業だが店が感染予防に気を使っても同席者からうつされるリスクがあるので、ぼっち飯、ひとり酒が適切な予防。コース料理を一人で食べる美食家メンタルが求められている。とくに宴会はかなりのリスクなのだが、既に集団感染を発生させている屋形船が4月13日の休業要請されなかったのが謎である*3。
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