2017年3月5日日曜日

言葉が通じても話は通じない・英米編

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京都の婉曲的な言い回しを理解できない他地域の人は多いとされるが、こういう事は日本語に限った話ではない。英米でも言葉が通じても話は通じないとされていて、致命的な問題を引き起こすときがある。朝鮮戦争のときに、連合国側で英国将校が英国流の控えめな表現で戦況不利を米軍の上官に伝えた所、増援もされず撤退許可も降りず、健闘したもののほとんど捕縛された逸話がよく知られている*1が、他にも色々とあるのであろう。定期的に英米の言い回しの相違のリストを見かける。昨日も一つ流れてきた*2

「お話は聞いております」は、英国では「同意はしないし、これ以上議論したくない」、米国では「御意見に賛同します」と言う意図の表現になり、「悪くないです」は、英国では「良いです」で、米国では「まずいです」と言う意味になり、「ほとんど同意できるのですが」は、英国では「まったく同意できないです」、米国では「あと少しで完全に同意できます」と受け取られるようだ。さすがに米国人でも婉曲表現だと思うのではないかと言うものもあるが、学校で教えきれない英語表現として勉強になる。そもそも日本語でも空気が読めない人には、必要のない知識かも知れないが。

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