超党派の国会議員グループ「原発ゼロの会」は7日、メンバーが選挙公約に掲げる原発依存度ゼロを示すマークにクラゲを採用すると発表したそうだ(時事ドットコム)。
確かに原発はクラゲで止まるが、火力発電所も止まる。熱源は異なるのだが、原子力も火力もタービンの冷却に海水を使う事が多く、取水口にクラゲが出たら止まる。7月27日に兵庫県赤穂市にある赤穂火力発電所2号機がクラゲで運転停止をしたが、6月にも南港発電所や姫路第2発電所がクラゲで出力抑制をよぎなくされている(朝日新聞)。
もちろん国外の火力発電所もクラゲに悩まされている。以下はイスラエルはハデラのOrot Rabin火力発電所の写真(Jellyfish Clog Water Supply of Power Station in Israel)。
見ての通りの沿岸にある火力発電所。石炭火力で4x375MWと2x575MWの蒸気タービンがあるため、そこそこの規模ではある。
取水口に群がるクラゲ。吸い込まれている気もするが、詰まる。
クラゲ回収機構があるようだ。
恐らく裏側から見た状態。
とにかく回収して集める
ケースいっぱいになる。
何ケースにもなる。
煙突との組み合わせがシュールだ。
一箇所に集めるらしい。
どっと流し込む。
1ケース終了。
地面がクラゲだらけに。
浜岡原発では廃熱を利用してクエの養殖をしていたが、それの餌になったりしないのであろうか。
発電所に詳しくなくても、最近のニュースを見ていたらクラゲが邪魔するのは原発だけではない事が分かるはず。「原発ゼロの会」がクラゲをマークに選んだのは、ほとんど何も考えていないのでは無いかと思ってしまう。本気で脱原発を考えたら、当然、代替エネルギーの事情も調べないといけないからだ。
1 コメント:
海流という大きな流れに乗せられなければ
(ほとんど)自力で動けず
群れれば詰まらせて迷惑をかけ、
個体なら人を刺す。
うん、素晴らしくぴったりと言える。
分かっててやってるよ、これ。
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