2022年2月28日月曜日

ウクライナ政府「ロシアの動向が怪しいので、女性も動員リストに登録してください」

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ウクライナ政府が女性と子供を国外に逃がして、男性だけが戦うようにしていると言う主張を見かけたのだが、戦国時代の惣村が女・子供・老人も含めて全員で外敵と戦ったように*1、ウクライナも女性を含めて戦っているので指摘したい。

昨年2021年3月の時点でウクライナ軍の22.5%(約57,000名)が女性兵士であり、うち戦闘員は13,000名で、士官は1,028名である。さらに、ロシア軍の動向を受けて、妊婦や乳幼児、学生は例外となるようだが、20歳から50歳までの銀行員や音楽家を含む多種多様な100種類の職業の女性全員が昨年末までに動員名簿に登録することが義務付けられた*2。動員自体は任意だそうだが、拒絶するのはかなり困難そうである。

ウクライナでは18歳から60歳の男性は国外脱出禁止になっている*3ので、女性は戦わせない方針なように勘違いしそうだが、軍に有用と言う意味で戦力になる場合は誰でも動員すると言うのがウクライナ政府の方針。人口で4倍から5倍、GDPで12倍から15倍ぐらい巨大な国家が敵国なので、騎士道精神を言っている場合ではないのだよ。紛争が長くて男性の予備役が多くおり、動員されても前線の戦闘員になる可能性は低そうだが。

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