2018年8月27日月曜日

ミレニアム問題は概説するのも難しいことが分かる「数学ガール/ポアンカレ予想」

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深みにはまりそうな話の表面を、キチンと証明も説明もせずに泳いでいかないといけない数学読本を書くのは易しくはなく、数学徒でも理解するのに苦労する未解明問題や最近証明されたミレニアム問題だと尚更そうなるようだ。実にもやもやっとしたP≠NP問題の紹介本を読んだ事がある。結城浩氏の人気シリーズ最新作「数学ガール/ポアンカレ予想」も例外では無かった*1

2018年8月26日日曜日

国民民主党・玉木共同代表の定年廃止論に関して

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国民民主党の玉木雄一郎共同代表が、平均寿命の伸びに対応し定年制を廃止させて、高齢者は最低賃金以下でも働けるようにすべきと言い出した。募集時に時給を提示しない事は無く、賃金は常に同意している事になっているのだから、本人の同意で最低賃金以下で働けると言うのは、即ち、最低賃金が無くなることを意味する。定年制を廃止は一つの方針としてあり得るが、最低賃金が障害と言うのはポイントを外している。

2018年8月24日金曜日

図解・気象学入門―原理からわかる雲・雨・気温・風・天気図

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天候が社会経済に与える影響は大きく、報道番組でも気象の解説は多いそうだが、体系的に覚えているかと言うと心もとない。中高のときに地学で習ったはずなのだが、さっぱり内容を覚えていない・・・そんな残念なオトナは少なく無いと思うのだが、子どもに無学を暴かれる前に急いでインプットをしておこう。ちょっと古い本なのだが、「図解・気象学入門」はこの目的に有効である。

2018年8月23日木曜日

みんな気をつけよう。社会学者・岸政彦は、騙されてるだけかもしれないのだ

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社会学者の岸政彦氏が朝日新聞に財政問題に関するエッセイを寄せている*1。学者が書いたとは思えないポエムなのだが、要約すると財政赤字を出せば緊縮財政をとらなくて良いのに、行政がその管理対象への支配力を強めるために、「お金がない」と国民を騙して緊縮財政をとっていると言う陰謀論を展開している。短い文だが無知と誤解と詭弁に満ち溢れているので、気づいたところを指摘したい。

2018年8月16日木曜日

金融の教科書にある信用創造の説明を貶しても

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学部の金融の教科書には、だいたい次のような信用創造の説明があると思う。預金歩留まり率をαとするとき、H円のハイパワード・マネーを持つ銀行が、H円を融資するとαH円が預金として戻り、αH円を融資するとα2H円が預金として戻り、n回目の融資ではαnH円が預金として戻り、無限に続けて和をとるとH/(1-α)円融資になる。法定準備率βがあれば、H/(1-α+αβ)円が融資量の上限。先日出た経済学を説明するマンガ*1でも、この説明が踏襲されている。

2018年8月12日日曜日

第一生命経済研究所のレポートにある日照時間による消費の推定について

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ついったーらんどで第一生命経済研究所首席エコノミスト永濱利廣氏が書いた「テーマ:不確実性の高いサマータイム効果」の中の日照時間による消費の推定式がトンデモ扱いされていたのだが、しっかり問題点を把握しない非難が多かったので、非難の方の問題を指摘した上で、推定の問題点を再整理し、推定をやり直した上で、推定結果の解釈について批判したい。弁護から入って、結局はdisる。

2018年8月11日土曜日

大学の男女別定員は違憲・違法か?

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東京医科大学が隠れて実質的な男女別定員制をとっていた件に関して、明らかに違憲・違法と言う非難が見られる*1のだが、素人目にも雑すぎる法律解釈なので問題を指摘したい。道徳的に主張の正当化を行なうより、違憲・違法と叫ぶ方が簡単なのは分からなくもないのだが、憲法や法律の運用状況から考えると、問題は自明ではない。

2018年8月8日水曜日

男性の家事・育児参加を促しても、女性医師の増加による当直不足の問題は解決しない

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女性医師が結婚後も仕事を続けるには、当直・救急対応・オンコールの負担を与えないことが肝要なことはよく認識されていて*1、女性医師の比率を抑えるべきだと言う主張の根拠になっている。これに対して男性の家事・育児参加を促せば、既婚女性医師も業務負担を増やせる言う主張*2があるのだが、簡単な計算によって逆に状況が悪化する可能性が高い事が分かる。

2018年8月4日土曜日

女性医師に配慮すればするほど病院の職場環境は悪化するので、別の施策がいる

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日本医師会が、東京医科大学が女性の入学者数を抑制していたことに対して批判的なコメントを出した。「女医が増えると結婚出産による途中退職で医師が不足する」と言う東京医科大学の弁に対して、「短時間労働の導入や当直の軽減など、女性が働きやすい環境整備を進めることが大事」と指摘している*1のだが、それが現場で問題を引き起こしているという勤務医の声を無視しているので指摘しておきたい。日本医師会はどちらかと言うと開業医の団体なのを、よく表している。

2018年8月3日金曜日

東京医科大学は、開き直って統計差別を続けるべき

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東京医科大学が、女子受験生の点数を下げて、男子受験生の入学者数を増やそうとしていたことが発覚した*1。世間一般には非難の声が大きいようだが、医療現場にいる医師からは、性別に関係なく必要悪と言う声も上がっている。医師の供給数、病院の経営慣行の問題もあって、女医の増加が業務遂行上の障害になっている現実があるからだ。近い将来の医療需要減や、経営慣行の変更の困難さを考えると、男性医師の比率を高める施策を放棄するのは、大きな厚生損失を招くかも知れない。

2018年8月2日木曜日

「搾取」という単語を使う前に必要なこと

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頻繁に使われる割には、厳密に運用するには定義が十分ではない用語に「搾取」がある。好意など自発的なものではなく、権力やその他の強制力をもって、正当な対価を払う事なく、他者に労力やその他の資源を提供させることと搾取の説明は難しくない。しかし、大抵の事例において、正当な対価がどの程度かは自明ではない。

日本の中世の信仰事情が分かる「戦国と宗教」

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戦国時代はドラマや小説で人気の題材で、たまにテレビ番組で歴史研究が紹介されたりするものの、様々な経緯で色々と誤解が多い*1。そのためか、蘊蓄を語るのが好きな人が多いTwitterらんどでは、鎌倉から江戸、中世から近世の小ネタが人気である。当時の宗教についても誤解が多いそうで、「戦国と宗教」と言う本が紹介されていた。