2018年4月24日火曜日

レイシストをしばき隊「どんな人間も豚を差別することはできないのと同様、オタクを差別することもできない」

このエントリーをはてなブックマークに追加
Clip to Evernote
Pocket

レイシストをしばき隊を前身としたカウンター・デモなどを行なっているC.R.A.C.のTwitterアカウント、つまり野間易通氏が「どんな人間も豚を差別することはできないのと同様、オタクを差別することもできない」から、オタク差別など無かった*1と言い出して、各所から非難を浴びている*2。野間易通氏と青識亜論氏のやり取りを見ていたのだが、算段なく気に入らない集団を罵り*3、それを無理に正当化しようとして、今まで野間易通氏がやってきた活動を否定する事になっているように思える。

野間易通氏の主張によると、大衆文化の愛好者(以降、オタク)は「ツイッターやってる人」とかと同じ行動様式、もしくは趣味嗜好の様式にすぎないので、「属性」ではなく「人の一部を切り取ったカテゴリーであって、人権を持つ人そのものではありません」から、「偏見はあったと思いますが、それは別に差別ではない」そうだ。生得的ではない行動様式を根拠にするのであれば、罵声を浴びせても、迫害をしても、偏見であって差別ではないと主張している。

かなり危うい。野間氏のこの論法では、それが他者に実害を及ぼさないものでも、宗教や信条を理由にした罵声や低評価や権利剥奪が許されてしまう。在特会が「在日韓国・朝鮮人は帰化できるのに趣味趣向でしないだけなので、罵声を浴びせても、罵声を浴びせても、迫害をしても、偏見であって差別ではない」と言い出したら、野間氏はどう反論するのであろうか。宗教や信条を理由にした(野間氏の定義ではなく、社会通念上の)不当な差別が許されてしまう粗雑な議論だ。

それがデモの中であっても在日韓国・朝鮮人に罵詈雑言を浴びせる人々の行動を問題視し、彼らに抗議活動を行なってきた行動すべてを否定してしまう恐れがある。細かい所を言うと、差別と言う用語に規範的な意味を持たせず差別の正当性を問う方がよいし、種差別と言うぐらいなのだから動物を差別することはでき、実際、人間は畜産動物を美味しく食べていることも気になるのだが、まずは自己否定的な規範概念を振り回すのをどうにかして頂きたい。

*1過去に差別と言うほどの差別が存在したかは、はっきりしない。気持ちの悪い集団だとは思われていたようだが(山本弘のSF秘密基地BLOG:オタク差別は消滅しつつある)。

*2「旧名しばき隊」の連中とか「オタクは犯罪者予備軍か」「オタク差別のあるなし」とかの話 妙なオマケ付き - Togetter

しばき隊「どんな人間も豚を差別することはできないのと同様、オタクを差別することもできない」 - Togetter

*3今やライトな人々を含めると何千万人といそうなオタクと言う集団の心証を悪くする発言をしても、政治的な目標の達成から遠ざかるだけである。政治家の皆さんのコスプレは無理があると思うが、あなたに何か世に訴えたいものがあるのであれば、喧嘩を売らない方がよいであろう。

0 コメント:

コメントを投稿